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ホームスクールをはじめよう~日本のホームスクール~

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学校との対応や法的根拠など、ホームスクールは違法ではない!普通教育を選ぶ自由です。ホームスクールをはじめる基礎知識の集約。ホームページ対応解説コラムです。
2008年の「ホームスクール宣言」からはじまった我が家のホームスクール暮らしから得た知見をまとめた…
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2018年4月の記事一覧

教育とまなびの道すじは一本だけじゃない

 日本の現行の教育制度では、「学校」しかないと思わざるを得ない状況といえます。ですが、義務教育とは「保護する子女に普通教育を受けさせる義務」のことをいいます。

ホームスクーラーのための学校対応

 オルタナティブ教育とは、ここでは既存の公教育以外のまなびの在り方をいっています。既存の公教育が示している学校とは、学校に時間通りに登校し、並べられた机に着席し、教科書を開き、黒板とその前にいる先生の授業を受け、テストを受け、評価を受け、公教育機関に進学していく、これまで世間一般的に当たり前と思われていた学校教育の在り方のことをいいます。  

自閉症スペクトラムとホームスクール

 4人のこどもとアンスクーリング暮らしです。4人ともそれぞれに特色があります。長女は過共感と言われ、教室の中の誰かが叱られていても自分が叱られたのと同じようにおびえます。長男は自閉症スペクトラムと多動の診断がありました。次男はアレルギーがあり、学校という建物の環境が合いませんでした。次女はキョウダイがみなホームスクールで過ごしている中、幼稚園に行く意義よりも遥かに家で過ごすほうが有意義でした。その感性の繊細さと大胆さはやはりアンスクーリングが適していたとつくづく思います。この

五月雨登校とホームスクール

 ホームスクールは、日本国憲法や教育基本法に基づいた普通教育のひとつのスタイルとして、違法ではありません。ただ日本では現行も普通教育制度に関して、学校教育のみが制度としてはありますが、そのほかの普通教育制度がいまだ整っていません。当時、憲法をつくった人々、教育基本法の改定に携わった人々のなかには、その想定があったと考えられていますが、それに呼応する社会通念が誕生していない…といえるのかもしれません。「ホームスクール制度を受け容れる基盤がまだできあがっていない」未熟な社会という