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日本のソウルの歌姫 MAINAMIND
MAINAMINDのソロ第1作「鬼でもない」(オリジナル)と第2作「ナイトクルージング」( Fishmansのカバー)はどちらもとてもいい。
Soul・R&B・Hip-Hop の影響が色濃い日本の歌手でいいと思ったことはあまりないのだが、これは珍しく好きになった。
「鬼でもない」
こういうアルバムジャケットもわりと好き
「ナイトクルージング」( Fishmansのカバー)
Fishmans「ナイトクルージング」
MAINAMIND は、長らくMAINAの名でアイドルグループ大阪☆春夏秋冬のメインボーカルをして来た。
彼女のボーカルは Soul や R&B の影響が明らかなように思えるのに、大阪☆春夏秋冬の路線は「がむしゃらロック」っぽい曲も多く、ずっと不思議だった。
それでもライブの熱演は力強く、人気があるのは理解できたのだが、違和感は消えなかった。
大阪☆春夏秋冬 Live
このソロ2作はグループの時とは打って変わったメローな曲で、彼女の歌声が存分に生かされていて驚いた。
素晴らしい。アレンジとバックの演奏もいい。
バックの演奏とアレンジを手がけた Ryozo Band
いい意味で隙間のある音楽だとも思います。
技術的に優れたものでも、聴き手が入り込む余地がないと感じるものは好きになれない。この2曲にはその余地があるように感じます。
音楽は聴く側・観る側も参加する事で完成するものではないかと思う。そういう余地を残すのは、決して手を抜くということではないだろう。むしろ難しいことではないかと思います。
プロデュースはフィロソフィーのダンスを手がけた加茂啓太郎。2010年頃から花開いた日本のアイドル文化には全く疎かった僕が、興味を持つきっかけになったのが、このフィロソフィーのダンスであったから、不思議な縁を感じます。
吉田豪による加茂啓太郎インタビュー
( MAINAMINDの話はまだありません。)
MAINAMIND「鬼でもない」について
加茂啓太郎
この2曲を聴いたら、昔よく聴いて、最近あまり聴かなくなっていた Common の『One Day It'll All Make Sense』(1997年)と
Erykah Badu の『Baduizm』(1997年)と『Mama's Gun』(2000年)を思い出して聴き直した。
ずっと遠ざかっていたこの頃の音楽を聴き直すきっかけになった。感謝したい。
吉田豪のMAINAMINDインタビュー
疑問だった彼女の変遷についても
これを聞いて大変よく分かった
最近の日本の歌手では、眉村ちあきと並んで、今後を注目していく歌手となりそうです。
吉田豪による眉村ちあきインタビュー
歴史として振り返る聴き方だったこともあってか、加茂啓太郎がインタビューで語っているようなアイドル文化への深いはまり方はしなかったが、2人のような優れた歌手を知る事ができたのは幸いでした。
今までに上げた日本の歌手の note
今までに上げたソウル・R&Bの女性歌手の note
( Whitney Houston について中で触れています。↑)