ボストンの Soul "Bobby Brown"
アルバム『Bobby』Bobby Brown (1992年) はとてもいい。
兄の影響で、より古い時代のR&B・Soul・Funkに10代から親しんできて、1980年代の Soul Music の多くに馴染めず、Hip-hop・Rap はなにか縁遠いものに感じていた僕が、自分の時代のSoul・R&B・Hip-hop・Rap に目を向けるきっかけになったのが、このアルバムでした。ダンスをやっていた友人にすすめられて聴きました。
前作 『Don't Be Cruel』は、Bobby Brown の激しいダンスを見て
Bobby Brown Live
憧れた人がいるのは分かりましたが、音楽は少し硬いように僕には思えました。聴いても踊り出したくたくならなかった。
『Don't Be Cruel』所収「Every Little Step」
今は『Don't Be Cruel』も悪くないように思えるのですが、当時は受け付けなかった。
でも『Bobby』は柔靭なダンス音楽という感じがして、とてもかっこいいと思いました。
『Bobby』所収「Humpin' Around」
1992年 Live
このアルバムを聴いてから、1年と少し経った頃、Bobby Brown (1969.2月生) の故郷 アメリカ東海岸の街 ボストン のあるマサチューセッツ州に暮らすことになったのですが
第2の故郷マサチューセッツ
ボストンは、ボストンの黒人の歴史を語り伝えるセンターがある街で、黒人が多く住む地区に行くと子供がプラスチックの桶を裏返して棒で太鼓のように叩いていたり、黒人とアジア系だけが使う娯楽施設(半々で使っている)があったり、お隣のケンブリッジではマルコムX を思わせるような演説が行われていたりと
Malcom X 演説
誇りの高い黒人のコミュニティがとても強固な場所でした。
黒人のコミュニティには、アフロアメリカンだけでなくキューバ系なども共に暮らし、アジア系は広東語を話す中国系とベトナム系などが肩を寄せ合って共に暮らしていたと記憶しています。
日本での Live と Interview (日本語字幕あり)1991年
いろいろな事があったけれど、近年、Bobby Brown の元気な姿を見ることができ、そのことはとても嬉しく思います。
Bobby Brown Live 映像
Whitney Houston が 隣にいないのが寂しくはありますが。2人のデュエットは本当に素晴らしかった。
『bobby』所収の曲「Somthing in Common」
Whitney Houston & Bobby Brown Live
本作と Whitney Houston のアルバム 『I'm Your Baby Tonight』(1990年)は共に
表題曲 「I'm Your Baby Tonight」
このミュージック・ビデオには歌の題と相まって
強いメッセージが込められていると思えるのだが
どうだろう?
「I'm Your Baby Tonight」Live 映像
かっこいい!
1990年代初頭を代表する名作で、その後の R&B・Hip-hop に繋がる嚆矢ではないかと思います。
力強い歌声の Cissy Houston を
「Be My Baby」Cissy Houston
母に持つ Whitney Houston(1963.2月生) はアフロアメリカンが多く住むアメリカ東海岸の街ニュージャージー州の ニューアーク (1967年のニューアーク暴動でも知られる) の出身です。
Crossroads: The 1967 Newark Riots
夫婦であった Bobby Brown とWhitney Houston についてはいろいろな話↓が上がっている。好きな歌手についてだからつい見てしまうし、興味が湧かない訳ではが、今はそれよりもこの稀有な2人の歌手の音楽を楽しみたい。
(以前にinstagram(philosophysflattail)に書いた記事を手直ししたものです。)