ポップなロック「POP LIFE」 JUDY AND MARY
1998年の JUDY AND MARY のアルバム「POP LIFE 」はとてもいい。
大の音楽好きだった兄のおかげで、中学・高校の頃から、本当にいろいろな音楽を聴く事が出来ました。
兄の聴かせ方もすごい。ビートルズをイエスタデイ等の有名曲ではなく、いきなり"Revolution 9" (奇妙な音をバックにNo.9, No.9...と言うだけの曲) から聴かせるんだから。
そんな環境だったので、同時代に日本で流行ったものはほとんど聴きませんでした。正直、興味が持てなかった。
その反動でなのか、突然、J-POPを聴きまくるという"症状"にみまわれた事があります。
初期の安室奈美恵から
初期モー娘
もう名前も忘れてしまったなんちゃらまで、聴きまくった。
ある日 "症状" が治まり、多くは手放してしまった。今でも手もとにあるのはほんの数枚です。その1枚がこれです。
ジュディマリのTAKUYAのギターは本当に素晴らしいと思う。
TAKUYA のソロユニット ROBOTS も悪くないが、ちょっとセンチメンタルに寄り過ぎる。
でも TAKUYA が書いたセンチメンタル
な曲もジュディマリのYUKI が歌うと違うものになる。
イロトリドリノセカイ(作詞作曲 TAKUYA )
冒頭と最後の言葉のみ YUKI による
(Wikipedia 2022.7.19. イロトリドリノセカイ)
そして YUKI の歌と詞は、時に TAKUYA のセンチメンタリズムを笑い飛ばすかのようだ。(それでいて YUKI にも独特のセンチメントがある。)
散歩道(作詞 YUKI 作曲 五十嵐公太)
バンドを支えるドラムとベースには常に不思議な Pop な明るさがあり、バンドとしてのバランスもとてもいい。
面白いバンドだと思う。
YUKI の歌は一見すると簡単なようだけれど、歌ってみると案外難しい。歌唱力は高いと思うけれど、それを感じさせない。ソロ・アルバムも良いものが多いけれど
彼女の独特な声には、ジュディマリの演奏が、とてもあっているように思います。そして、TAKUYA のセンチメンタルなロックとの緊張関係が、下手をすると鼻についてしまう彼女の歌を、遊び溢れる独特のポップスへと飛翔させていると、そんな風に思えます
(この記事は以前 Instagram (philosophysflattail)に上げたものを手直ししたものです。)
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