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【美術トーク】対話型鑑賞(VTS)が気になってる

最近、対話型鑑賞(VTS)が気になってます。

注)今回は、占星術もタロットもなんら関係ないお話です

○対話型鑑賞(VTS)とは
美術作品を通じて鑑賞者の観察力やコミュニケーション力を育成する教育カリキュラム。鑑賞者どうしが語り合い、想像力を駆使して美術作品を読み解いていくことが特徴図工や美術の授業など教育現場や美術館で導入されている。
VTS(visual thinking strategy)。

コトバンク(デジタル大辞典)より

ものすごいザッと言うと、知識のいらない鑑賞法ってとこでしょうか。
代わりに、観察力・想像力・コミュニケーション力を使っていくんですね。

子どもも大人も誰でも、みんな同じ地点から楽しめそうですよね。

美術・芸術作品って、面白いのに「わからん」と一蹴されがちです。
もはやアレルギーのように、「びじゅ…」と聞いただけで、「あー、はいはい」とスルーなんてことも(涙)。

でもですよ、

美術って、わかるわからないの世界じゃないんです。
わかんなくてよくて、わからないからいつまでも面白くて。
どんな世代でも、どんな境遇にあっても、自由に開かれているものです。

美術、懐深いヤツなんですよ。

こんちくしょーな自分も、
ぐずぐずな考えも、
心の奥のちょい悪も、
ハッピーな妄想も、

ぜーんぶ受け止めてくれるんだぜ。

まあ、もっともらしいこと言ってますが、
単に、美術も作家ももはや「愛」というほどに、好きなので、みんなも見てーって思いが強いだけなんですけどね…!

で、話は戻って、対話型鑑賞(VTS)について。
教育的にも良いという話がありますが、その解説は他に任せるとして。

自分の感覚を信じて、その感覚を言葉にして、発言できること、
さらに、それを聞いてもらう体験は、かけがえのないものです。

この体験で将来ご飯を食べられるかは何とも言えませんが、この世の中にかけがえのない自分として立ち、他人のと生きていくには有益な体験だと思います。

他人の意見を聞くこと、感覚を知ることも、実は面白いことです。
それは、自分のものとは違ってもです。
それがあるから、広がる世界があります。

グループでやることに効果が強いそうですが、
まずはもっと気軽に、友達でも親子でも、美術館にふっと立ち寄って、フワッとやってみるくらいになっていけばいいなと思っています。
なんなら図録やネットの画像でももいいですしね。

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若かりしころ、お絵かき・工作教室で子どもたちと関わることがあったのですが、鑑賞はあまりしなかったです。
対話型鑑賞は生まれて30年は経っているとのことなので、あの頃はもうあったはず。
知っていたら、もっと子どもたちの可能性を広げられたかもしれないし、保護者の方々にも、子どもたちの作品を、もっと気軽に楽しく見ていただけたのではと、悔しい思いです。

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対話型鑑賞、いつか自分でもやってみたいなあ。

例えば、トップ画像で。

「まずは、じっくり作品を見てみましょう」
「この中で、いったい何が起きていますか?」
ってね。






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※トップ画像
Berthe Morisot《Eugène Manet et sa fille à Bougainville》(1881)


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