川柳をはじめるんですね第8回

君が持つ 青の時代の 頭蓋骨

頂上の綿毛を先にスプーンで

嫌いな手 好きだったのは 持ち主だ

ピクニック後の後悔は 犬「分かる」

読まれてる私の手紙 生前に

火球降る 窓辺はいつか 繰り返す

いつかまた噛み砕けない君の眼と

書写「いつか」手慰みです 鍵? 無いの?

もう少しいつかの頭痛味わうね

願いなら「そう!」いつかみた夢の尾を

眠らずに齟齬傷ついて沖へ出る

点描す紙吹雪など気付かずに

点滴のぽたりぽたりや止める息

面倒をかけてすまぬとハムスター

君の手をもぎ飼い慣らす今朝の夢

君の指接ぎ木して待つ春の花

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多宇加世
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