詩 ふと心が
崩れてしまう
崩れていきそうだ
壊れた天秤のように
右へ左へ
くるくる廻って
あぁもう落ちる
なぜ笑っているのだろうか
なぜ泣いているのだろうか
僕はなぜ笑っているのだろうか
手のひらを見つめ
刻まれた無意味な線を眺め
少し心を落ち着かせる
崩れていきそうだ
崩れてしまう手前で
視線を外す
秋晴れの空が僕を襲う
小さく縮んでいくんだ
雨でも降って見えないように
してくれたら良いのに
どうしてこんなにも
不安定なのだろうか
どうしてこんなにも
脆いのだろうか
慰め合えたら
少しは癒されるのだろうか
僕は欠けているのだろう
君も欠けているのかな
抱き締めたい
全てを忘れて
ただその温もりだけを
少しだけ
僕にくれないだろうか
結局笑うしかないのかな
また今日も終わる