詩 秋風
秋の風だ
少し冷たい風が
そっと窓から入ってくる
君も同じ温度を
肌で感じているのかな
遠くにいる
声の届かない場所に
もちろん君の温もりも
感じることは出来ない
それでも同じように
秋のやわらかな冷たさを
君も感じているのかなと思うと
心が温かくなって
ふと君の体温が甦る
遠くにいても
僕らは同じ世界で
生きている
同じ季節を感じながら
生きている
それだけで
なんだか幸せで
ふと君の姿と
君の笑顔を思い出す
僕は少し微笑んで
あぁ今日も生きたんだなと
そう思い
焼酎を少しずつ
口に含んでは
君に言葉を綴る
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