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17genai
消防官に「向上心」は本当に必要?
こんにちは、今回は先週に投稿した記事とは反対に消防官に不必要な要素として投稿します。
こういったネガティブ寄り?な記事を書くことはあまり好みではありませんが、正直に私の考えを文章にまとめました。
消防職員として約10年間務めて日々感じたことを発信していきます。
どうぞよろしくお願いします。
1. 保守的な組織文化と「出過ぎた杭」
消防官に限らず、公務員の組織は一般的に保守的な傾向が強く、安定を重視する文化が根付いています。そのため、革新的な発想や効率的な提案は、時に「出過ぎた杭」として扱われ、敬遠されることがあります。
「こうした方がもっといいのに」「なぜもっと効率的な事務工程にしないのか」といった建設的な意見も、「生意気だ」と捉えられ、煙たがられることがあるのは否めません。
2. 若手職員のジレンマと退職の背景
自身のスキルアップや組織への貢献を強く願う若手職員にとって、このような保守的な組織文化は大きな壁となります。
「もっと自分の能力を活かしたい」「もっと組織に貢献したい」という向上心と、現状の組織とのギャップに苦しみ、退職を選ぶケースも少なくありません。
実際問題、私の周辺消防でも若手の退職が続いており、定年延長や給与見直などの措置を講じていますが、今後も食い止めるのは難しいと思います。
※現に私も来年度で消防職員を退職します。
3. 組織改革への提言:若手の向上心を活かすために
この状況を打開するためには、上層部が率先して意識改革を行い、若手職員の意見に耳を傾け、その向上心を積極的に受け入れる環境を作ることが不可欠です。
若手職員の意見を尊重し、共に組織を良くしていく。そんな開かれた組織こそが、これからの消防に求められているのではないでしょうか。