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【 ROTH BART BARON TOUR 2024-2025〜前半戦①〜】


11/16より ROTH BART BARON の10th Anv TOUR「Ice Age: Melt and Blooms」が札幌モエレ沼ガラスのピラミッド公演を皮切りに全国18公演で始まっています。こうやって秋〜春でのロット全国ツアー開催は2018年のHEX以降、毎年開催させて頂き今年で7年目、コツコツコツコツ、、という感じで有り難くも動員数も微増を続け現在に至っており、ちょうど12月で8公演、前半戦が終了したので振り返ってみようかな、と。

11/16,17、今年は初めての秋モエレ、お馴染みの聖地”モエレ沼公園・ガラスのピラミッド”で、来場頂く皆さんにとっても気軽に雪のない季節で、紅葉のモエレ公園も素敵だろうなぁ、ということで弦編成のライブを企画してみました。超ロングリバーブの特殊空間で、プレイヤー各人のモニターは設置せずバンド全体でのモニタの設置、当然ドラムの音量コントロール、ベースのロー感の飽和、ギターアンプの音量感あたり非常に難易度の高いアンサンブルとなるわけですが、ここは経験を積んだ我々がバンドでもできるんだから弦編成でもできるはず、ということで実施してみました。「モエレで弦ロット」は見たい!と思ってもらえる確信もあって。

演奏はやはり最初は音作りに時間がかかりましたが、唯一無二の音響でのライブ、なんだかんだ付き合いも長くなった札幌、かとうさんの映像演出も年々親和性が高まっていく印象で、相まった至福の120分が作れたのではないかと思っています。本当に懇意にしてくれるWESSチームがいてくれるがこそ、小さなチャレンジを毎年重ねながら公演を実現できるのは本当に楽しい。札幌に行くたび、最近はモエレに限らずさまざまな場所も下見しているので東京ではできない広大な北海道での公演づくり、その可能性を大いに広げていってみたいところです。

11/21、東京・丸の内コットンクラブ

コットンクラブさんからも度々オファー頂いていたこともあり、今年はSalyuさんのトリビュートアルバムに参加、ご縁を繋いで頂いた感謝の思いもあって、2年ぶりにコットンさんでの公演を実施させて頂きました。モエレと合わせて4公演が実施できるなら弦チームとのアンサンブルの強度も強められるな、と。ラグジュアリーな環境でお酒を嗜んでいただきながらロットの音楽を楽しんで頂くのも良いなぁ、と。2023年のHOWLツアーあたりからリズムマシーンを駆使したドラム工藤くんのアンサンブル構築のディティールが緻密になって来ており、手応えを確かにステージに臨んでいますが、あの時の手応えと成功体験は大きく今の私と工藤くんの創造力の大きな源泉になっているかな、と。本物のピアノと弦楽器+ロットのアコースティックなバンドサウンド+エレクトリックなリズムあたりを追求していくのはまさに至福な営みの一つです。

弦チームは不思議とご縁が続く梶谷裕子さんにリーダーをお願いしてメンバーを集めて頂きました。僕は彼女のバイオリンの音がとても好きですね、集まった4人のメンバーもやっぱり素敵でした。皆さんとても楽しくお酒を嗜んでいらっしゃっていたのもなんだかとても面白かった。2ndバイオリンの銘苅さんには5歳の娘さんがいらっしゃるんですが、ツアーに一緒に同行、参加して頂き、お子さんの面倒を友人や PALACE メンバーにお願いすることができたのも小さなトライでしたが、私にとってはこのトライは価値のあるものだと思っていて、ゆくゆくのロットに親しい人々の文化になったら良いなぁ、という願いも込めて。子供を理由にせずに人の力を信じて頼って生きるべきだ、という持論。

12/7、京都ロームシアター・ノースホール

2022年『無限のHAKU』ツアーの大阪公演から、ライター奥ボウイの厚意で紹介頂いたキョードー関西・上田さんがいてくれるからこそ実現した本公演。これによって札幌や東京だけでなく、関西でもトライアル公演ができるようになった。2023年に横浜・関内にある神奈川芸術劇場 KAAT の大スタジオで実施した演者が互いに向かい合い円陣を組むような配置で、お客さんはぐるっとそれを囲んで鑑賞する。パフォーマーとお客さんが対面せず共に一つキャンプファイアーを囲むようなイメージで音を鳴らす、この形はロットの音楽性と相性がいい、と思っていてグランドピアノのペダルが軋む音でさえ1メートル先に感じられるような緊張感、音量感での演奏に確かな手応えと評判があったあの日の公演をいつかの未来で実施したく、その会場に岡村誌野さんに教えていただいたロームシアターでは、ちょうど相応しく、今回実現に至ったというのがあります。

普通に予算を組んで他人の意見を聞くと実現不可能なので、今回は舞台監督不在、これまでの経験とPALACEと上田さんを頼りに進めさせて頂きました。色々多少ゴリゴリと進めたのでハーネス&ヘルメットを被って1オペ山下さんと建枠の上で、落ちたら一大事ですね、、なんて言いながらスピーカーを吊り直す作業なんかも体験することとなりました。

もとよりロットの京都公演は、集客力があって、また見に来てくれるお客さんが知的な印象、音楽鑑賞のリテラシーが高い雰囲気があるので、我々としてもより攻めた特殊なライブ公演づくりはとても楽しいなぁと実感できたし、記入いただいたライブアンケートの評判もとても良かった、手応えを感じますね。そういえば京都名物、高学歴な学生証へのサイン、文学、哲学、心理学専攻、、、今年は撤収が激しすぎるのでサイン&写真会には参加しなかったんですが、今年はどうだったんでしょうか。

前半戦① - 終わり。

11/16,17 札幌モエレ沼公園"ガラスのピラミッド" / 主催:WESS

11/21 東京 COTTON CLUB / 主催:COTTON CLUB

三船雅也 - vocal, guitar / 西池達也 - piano, crotales / Zak Croxall - bass / 工藤明 - drums / 梶谷裕子 - violin / 銘苅麻野 - violin / 田中景子 - viola / 橋本歩 - violincello

12/7 京都 ロームシアター・ノースホール / 主催:キョードー関西

三船雅也 - vocal, guitar / 西池達也 - piano, keyboard / Zak Croxall - bass / 工藤明 - drums / 竹内悠馬 - trumpet / 大田垣正信 - trombone

ご来場頂いた皆さま、公演を一緒に作ってくれる皆さま、いつもありがとうございます。

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モエレ公演 photo: 鑓水雄介 / コットンクラブ公演 photo: Tsuneo Koga


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