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最新家電を導入したら説明書をしっかりと読もう

先日、洗濯機とエアコンを買い替えた。

念願のドラム式洗濯機になって洗濯から乾燥までやってくれるおかげで家事の時間が減ったし、エアコンの効きは抜群なのでQOLの向上を実感しているところだ。

通常、洗濯して乾かしたあとには洗剤や柔軟剤の香りがほのかにして良い気分になるものだけど、洗濯機を新しくしてからはそれがなくなっていた。
何なら洗濯槽だか扉のパッキンのゴムっぽいにおいがする。

高温で乾燥させるし、まだ洗濯槽のにおいが取れないのかな。しばらく使っていればそれもなくなるのかも。と思って放置してた。

しかし使い始めて1週間、ふと思った。

「あれ?洗剤・柔軟剤の自動投入モードって勝手になるのかな?いじった覚えがない」と思い説明書を見てみると、案の定初期設定では自動投入モードはオフになっているらしい。

僕は1週間、水だけで洗ったホカホカの洗濯物に顔をうずめて、「うん、ふかふかだ」なんてやっていたのだ。

最初に「自動投入ってちゃんとされるのかな?あ、投入量の設定とかもするのね」と確認して、投入量は設定したにもかかわらず、肝心の自動投入モードをオンにしていなかった。

今朝それに気づいて恐る恐る液晶部分を触ってみると、洗剤・柔軟剤のマークが浮かび上がってきた。

わかりづらいよ!

幸い、この1週間はそんなに気になるような汚れ(油や泥など)はなかったけど、気になるものは洗い直した。

最近の家電はハイテクだ。タイマーや予約はもちろん、色んなモードがついているし、Wi-Fiと繋いでスマホアプリから操作できたりもする(大抵は別売りの受信機が要る)。

「スタイリッシュなデザイン」の名のもと、表示部分も液晶になって、オフになってる機能は表示されないようになってたりもする。ただこれだと「その機能がここに表示される」と知っていないとわからないままだ。

僕が一人暮らしを始めた20年前、引っ越した14年前にも家電を買ったりしたけど、当然そんな複雑な機能はなく、決して洗練されてるとはいえないデザインの家電に、ダサいけど分かりやすいボタンがついていた。

最新家電はどれもオーバースペックだ。タイマーとか予約とかはQOL向上にかなり貢献してくれるけど、たくさんあるなんちゃらモードを使いこなしてる人はどれだけいるんだろう。洗濯機ならせいぜい標準とオシャレ着洗いくらいじゃないだろうか。

様々な(要らない)便利機能が付いたことで、家電は高価に、そして壊れやすくなった。

家電量販店で僕にエアコンの説明をしてくれたお姉さんの実家は、某社のエアコンが30年間現役で稼働してるらしい。昔の製品はシンプルであるが故に強い。

ブルーレイレコーダーを買ったときも、店員さんに似たようなことを言われた。「10年前の商品と5年前の商品が同時に壊れる。物価が上がり、機能が増えて、価格を抑えるために中身の質が落ちたから」と。家電に関わらずあらゆるものに言えることだと思う。

便利さは大事だ。ある程度のところまでは追及することでQOLの向上が望める。しかし行き過ぎると、このような不幸が生まれる。ただ業界も生き残りに必死だから、簡単に競争から降りるわけにはいかない。負のスパイラルに陥りそうだ。

ただ、どこかで勇気をもって決断する必要がある。「これ、要らないよね」と、偉い人の英断が待たれる。

何も会社レベルの話だけではない。個人の生活や仕事なんかでも同じことが言える。高収入なら幸せか。ある程度までは幸福度は上がるけど、一定のところで停滞すると聞いたことがある。実際にどうかはわからないけど、お金を使う暇もないくらいに働いて得られる幸せってどれくらいなのだろうか。

ちょっと話が飛躍してきたので今回はこれくらいにしておく。

最新家電を買ったときは、まず説明書をしっかりと読もう。

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