XTalentの2023年トピックス振り返り
XTalentの上原です。
一年、あっという間に過ぎ去ったなと感じておりますが、今年も事業にひたすら向き合って過ごすことができ、非常に充実して過ごすことができました。
一方で苦難も多々あり、一つひとつ課題に向き合ってきました。(充実と書きましたが、冷静に思い出すとまあまあ痺れる瞬間ばかりだったような気もしてきます)
従業員は17人、業務委託含めると20人強になりました。この一年で4名が入社、また1月から入社予定のメンバーもいます。
業績としては、12月で上期が終わりましたが、既に前期を超えるレベルの実績も出せています。人数増以上に、チームとして高い生産性を出せるようになってきた手応えもありました。
ただ、一年の戦績としては1勝4敗くらいの感覚です。悔しい!
もちろん負けても起き上がり学びながらやってきました。XTalentとしても、社会としても変化の大きい一年でしたので、改めて振り返ってみたいと思います。
出社回帰への変化
これは非常に大きなテーマでした。現職が出社に戻すので、、という転職相談を今でも毎日のように頂いています。その中には、子どもが療育に通うので、介護が、不妊治療が、など沢山の声がありました。
せっかく生まれたリモートワークという変化がここまで極端に揺り戻しとなるのはとても複雑であり、今後も注視していきたいテーマです。
ただ、この労働マーケットの変化をより解像度高く捉えるため調査レポートを行いました。
男性の登録増から見えてきた、共働き層の新しい価値観
「ワーキングペアレンツの転職支援」と聞くと女性を想像されることが多いのですが、この一年は男性の登録数が爆増しました。第一線で活躍されてきてきたような方も多く、そういった方々が「子どもと過ごす時間のため」「共働きで働く妻との家事分担のため」と転職を考えられているのです。
このトレンドから、メディアから取り上げて頂く機会も増えました。
この裏側にあるのは、共働き層の明確な意識変化です。
今までの性別役割分担を前提とした、男性は仕事主体、女性は時短でワンオペ、という前提ではないあり方を目指す。令和モデルの共働き3.0世代の姿がより解像度高く見えてきました。
また、こうした層が企業の中で活躍できるかが、いわゆる人的資本経営という文脈でも重要になってくる時代なのだと思います。DEI推進カンパニーとしての私たちの果たすべき役割が明確になってきた、という感覚でもあります。
「男女賃金格差」というテーマにおける、ノーベル経済学賞
これもとても大きなトピックスでしたね。
多様性の時代に女性だけフォーカスするのはおかしい、という声はいまだによくあります。一方で、歴史を紐解き、ジェンダーギャップという構造的課題を正しく理解することがいかに重要か、エビデンスベースで証明された研究があるのです。そして性別関わらず、あらゆる個が生きやすくなるために解決されるべき課題でもあると改めて確信しました。
大学では社会学を学んでいましたが、「自殺論」という名著があります。自殺という一見個人に起因すると思われる行為がエビデンスによって類型化され、構造的に説明された内容です。個人として日常見てきた景色からは、どうしても「個人の問題」として語られてしまいがちなのですが、歴史を学びと決してそうとは語れない構造が見えてくるのです。コテンラジオを聴きましょう。
「インパクトスタートアップ」という気運
インパクト投資、インパクトスタートアップいった言葉に触れる機会が急増した一年でした。
XTalentもインパクトスタートアップ協会に加盟させて頂きました。
自分はソーシャルセクターではなく「急成長ベンチャー」という世界観の中で生きてきたタイプの人間です。その出自だからこそ、社会課題の解決を事業として実現することと、利益をあげ関わることを幸せにすることを、トレードオンに追求していけたらどれだけ素晴らしいか、と思っていました。
「名前がつく」というのはやはり大事なのだと感じます。
XTalentもインパクトスタートアップとして、二項対立ではない新しいカタチを目指していきます。
人材業界の動向と、withworkのこれから
人材紹介ビジネスのあり方にもとても思考を巡らせた一年でした。
もはやビズリーチの売上はエージェントよりも企業の直接スカウトによるものが多くを占めるようになりましたが、周囲を見ても人材紹介事業への参入は増え、同時に様々なダイレクトリクルーティングサービスが立ち上がってきています。
一方で自分もこの一年、人材紹介におけるプレイヤーとして多くの方の転職シーンに立ち会ってきました。生成AIが様々な業界に変革をもたらす中でも、人や企業の想いに介在するこの仕事はきっとなくならず、但し適切な淘汰のもの残り続ける業界なのだろうと思います。
一方で、片手以下のチーム規模の時代から、事業成長の難易度がぐっとあがったことを感じる一年でもありました。(正確には、昨年後半からとにかくこの闘いでした)
スケールにあわせて起きうるひずみを体感し、また予測しながら、事業の変数とキーファクターの特定、そしてチューニングを様々繰り返してきました。
いくつかの要素によって、withworkという人材紹介ビジネスは一般的なそれよりも難易度が高いものであるということも改めて理解させられました。
この構造理解とPDCAの手応えを得られた事は何よりの収穫であり、次のステージに進むための見通しもある程度立ちました。戦略は実行出来てこそ価値があるものなので、2024年はその真価が問われる一年になるでしょう。
ちなみに、某HRサービスの起業家の方から「いろんなスタートアップ人事に最近どのエージェントがいいですか?って聞いたらいちばん御社の名前が挙がりましたよ!」って言われたことがあり、めちゃくちゃ嬉しかったです!
まだまだ歯がゆさを感じる事の方が多いのですが、精進します。
経営とはリソースアロケーションの意思決定であると言いますが、複数事業にトライしその難しさ、壁も痛感しました。そして同時に、この難しさから意思決定の機会を得られらたことは、自分の成長にも繋がったと思います。ヒト・モノ・カネいずれも不足しているスタートアップの経営について、もっともっと学んでいかねばと思うばかりです。
プライベート
最後プライベートのトピックスですが、
犬を買いました。正直最初は後ろ向きだったけど、気がつくとめっちゃかわいいです。
もうすぐ子ども二人とも小学生。子育てのフェーズも変わってきて自分の時間も取りやすくなりましたが、とはいえマインドシェアの大きさは変わらず。
そういえば一度も体調を崩しませんでした。毎週のパーソナルジムを一度も休まず継続したおかげ?
ヒゲ脱毛をはじめたのですが、ベストバイな投資でした。
料理が息抜き。パスタをよく作ってます。
といった感じでした!
来年も「フェアな労働市場をつくる」というミッション実現のため全力疾走します。
よいお年を!
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