就活心理学講座 - あなたの心を解き放つ - モチベーションアップ編第4話:内発的動機づけ - やりがいを見つける
ストーリー
「海外インターンシップ、想像以上に大変だったけど…貴重な経験ができて、本当に良かった!」
達成感を味わい、自己効力感を高めた和也は、海外インターンシップを終え、日本に戻ってきました。
海外での経験を通して、大きく成長した和也。
英語力も向上し、異文化理解も深まりました。
そして、何より、「自分は海外で活躍できる」という自信を得ることができました。
しかし、就活を再開してみると、以前とは違う悩みが出てきました。
「企業のホームページやパンフレットを見ても、どれも同じように見えてしまう…」
「説明会に行っても、イマイチ心に響かない…」
以前は、ただ漠然と「いい会社に就職したい」と考えていましたが、海外での経験を通して、自分の価値観や将来のビジョンが明確になったことで、
企業選びの基準が厳しくなったのです。
「どんな仕事に就けば、自分はやりがいを感じられるんだろう…?」
和也は、キャリアセンターの佐藤さんに、自分の悩みを相談しました。
「和也さん、それは素晴らしい悩みですね。自分の価値観や将来のビジョンが明確になったからこそ、抱く悩みです。」
佐藤さんは、和也の成長を喜びながら、内発的動機づけについて説明を始めました。
「内発的動機づけとは、外からの報酬や評価ではなく、自分自身の内側から湧き上がるやる気のことです。例えば、人の役に立ちたい、社会に貢献したい自分の能力を試したい、といった気持ちが内発的動機づけになります。」
「なるほど…確かに、ただお金を稼ぐためだけに
働くのは、ちょっと違う気がしますね…」
和也は、佐藤さんの説明に頷きながら、自分の心の声に耳を傾けました。
「内発的動機づけを高めるためには、仕事を通してどんな価値を実現したいのかを考えることが大切です。」
佐藤さんは、和也に、自分の価値観と仕事内容を
結びつけることを提案しました。
例えば
・「人と接することが好き」
なら、接客業や営業職
・「困っている人を助けたい」
なら.医療・福祉関係の仕事
・「社会に貢献したい」
なら、NPOやNGOの仕事
・「自分の能力を試したい」
なら、研究開発やコンサルティングの仕事とい
ったように、自分の価値観に合った仕事に就く
ことで、やりがいを感じやすくなります。
また、企業理念やビジョンに共感できること
も、内発的動機づけを高める上で重要です。
「和也さんは、どんな仕事にやりがいを感じそうですか?」
佐藤さんの問いかけに、和也は、海外インターンシップでの経験を思い返しました。
「海外の文化や価値観に触れる中で、もっと多くの人に日本の魅力を知ってもらいたいと思うようになりました。そして、日本と海外の架け橋となるような仕事ができたらいいなと思っています。」
「それは素晴らしいですね!和也さんの経験や価値観を活かせる仕事がきっと見つかると思いますよ。」
佐藤さんの言葉に、和也は勇気づけられました。
そして、自分の価値観に合った仕事、そして、企業理念に共感できる企業を探すことを決意しました。
まとめ
内発的動機づけとは、自分自身の内側から湧き上がるやる気のことです。
仕事を通してどんな価値を実現したいのかを考えることで、内発的動機づけを高めることができます。
参考文献
・関屋裕希
『モチベーションの問題地図 ~「で、どう整える?」ため息だらけ、低空飛行のみんなのやる気』
次回予告
第5話では、
「成長 mindset - 常に学び続ける姿勢」
について解説します。
お楽しみに!
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