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銭湯 de 極楽浄土?! ~おっちゃん、阿弥陀様に導かれて…~ 🙏

プロローグ

「なぁ、店主、聞いてくれや。こないだ、ミナミで飲んどったら、えらいおっちゃんに出会ってん…。」

湯上りの一杯をグビッと飲み干しながら、おっちゃんは神妙な面持ちで話し始めた。

「えらいおっちゃん? どうえらいんや?」

店主は興味津々。

「それがな、いきなり『阿弥陀経、知ってまっか?』って話しかけてきよったんや。ほんで
極楽浄土の話を延々と聞かされてん…。」


おっちゃんは、苦笑しながらその時の様子を説明し始めた。

1. 阿弥陀様との出会い

「そのおっちゃん、建設会社の営業マンらしいんやけど、仕事帰りにようミナミで飲んどるらしいねん。ほんで、酔うたら必ず阿弥陀様の話を始めるんやて。」

おっちゃんは、出会ったおっちゃんのことを詳しく店主に説明した。

「へぇ~、そんなおっちゃんがおるんやなぁ。
ちょっと変わってるなぁ。」


店主も、興味津々に聞き入る。

「せやねん。最初は、『また宗教の勧誘か…』って
思ったんやけど、話を聞いてるうちに、なんか引き込まれてしまってなぁ…。」


おっちゃんは、少し照れくさそうに言った。

2. 極楽浄土の魅力

「そのおっちゃん、極楽浄土のこと、めっちゃ詳しくてなぁ。七宝で作られた池とか、黄金の地面とか、美しい音楽が流れる世界とか…。まるで、観光ガイドみたいやったわ。」

おっちゃんは、目を輝かせながら、おっちゃんから聞いた極楽浄土の話を再現する。

「へぇ~、そんなええとこなんやなぁ。わしも、ちょっと行ってみたいわ。」

店主も、極楽浄土に興味を持ったようだ。

3. 南無阿弥陀仏

「ほんでな、そのおっちゃん、『毎日十回、「南無阿弥陀仏」って唱えたら、あの世で阿弥陀様が迎えに来てくれるんやで!』って言うてたんや。」

おっちゃんは、おっちゃんから聞いた言葉を思い出す。

「へぇ~、そうなんや。じゃあ、わしらも「南無阿弥陀仏」って唱えてみよか。」

店主も、おっちゃんにつられて、「南無阿弥陀仏」と呟いてみた。

4. 銭湯 de 極楽浄土

それからというもの、おっちゃんは、銭湯で「南無阿弥陀仏」と唱えるようになった。

「おっちゃん、最近、よう「南無阿弥陀仏」って
言うてるけど、どうしたんや?」


常連客が、おっちゃんに尋ねる。

「いやぁ、こないだミナミで出会ったおっちゃんに教えてもらってん。」
おっちゃんは、照れくさそうに答える。

「へぇ~、そうなんや。わしも、ちょっと唱えてみよかな。」

常連客も、おっちゃんにつられて

「南無阿弥陀仏」


と呟いてみた。
銭湯「ゆの字」は、「南無阿弥陀仏」の声が響き渡る、ちょっと不思議な空間になった。

5. 極楽浄土への道

おっちゃんは、毎日「南無阿弥陀仏」と唱えながら、極楽浄土へ行くことを夢見ている。

「いつか、わしも極楽浄土へ行って、阿弥陀様に
会いたいなぁ。」


おっちゃんは、目を閉じながら、そう呟いた。

エピローグ


おっちゃんは、これからも銭湯「ゆの字」で、「南無阿弥陀仏」と唱えながら、極楽浄土へ行くことを夢見ていくことだろう。

そして、銭湯「ゆの字」は、おっちゃんにとって
極楽浄土へ続く道となるだろう。


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#銭湯のおっちゃんシリーズ




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