ブーブー、働くロボットぶた物語 第2話「ハナとの出会い」
薄暗いゴミ捨て場に捨てられたブーブーは、不安と悲しさでいっぱいでした。
「どうしよう…僕はこれからどうなるんだろう…」
その時、ゴミ捨て場の近くに、ひとりの女の子がやってきました。
「あれ?何かいる…」
女の子は、ゴミの山の中にピンク色の物体が動いていることに気づきました。
恐る恐る近づいてみると、それはロボットのぶたでした。
「まあ!かわいいブタさん!」
女の子は、ブーブーを見て、目を輝かせました。
「ねぇ、どうしたの?どうしてこんなところにいるの?」
女の子は、優しくブーブーに話しかけました。
ブーブーは、女の子の優しい声に励まされ、これまでの出来事を話しました。
「…それで、僕は不良品って呼ばれて、ここに捨てられちゃったんだ…」
ブーブーの話を聞いた女の子は、涙を浮かべて言いました。
「そんなのひどい!あなたは、とっても素敵なブタさんなのに…」
女の子は、ブーブーをそっと抱き上げました。
「大丈夫。私があなたを守るから。」
女の子は、ブーブーを家に連れて帰ることにしました。
「そうだ!あなたの名前は…ブーブーにしよう!」
女の子は、ブーブーという名前をつけてあげました。
ブーブーは、初めて出会った優しい女の子に、心から感謝しました。
「ありがとう…ハナちゃん。」
そう、この心優しい女の子の名前は、ハナと言いました。
第3話へ続く…
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