関東の高校は打率高め、関西はHR多め?! 地域ごとの性格 【2022夏 甲子園出場校の傾向】
今年も、選抜の21世紀枠の地区の候補が出揃いましたね。
どんな3校が最終的に選ばれるのか、めちゃ楽しみです😃
高校野球の甲子園て、日本全国から満遍なく参加するので、そういう視点でも個性豊かなイベントでおもろいなと思っています。
となると、全国各地に個性があるように、出場校にも出場校の地域ごとの差があるのか?というのが気になったので、見てみました!
前提
対象は、2022夏の甲子園の出場校です
北海道のボックスは2校だけだったり、箱髭図で表示にはサンプル数が少ないのは理解してますが、ご容赦ください🙇♂️
データは全て、各校の地区予選での数値です
チーム打率
個人的に一番おもろいなと感じた打撃系の傾向から書いてみます👍
まずはチーム打率です。
チーム打率は、四国も高いですが、関東も中央値が高め。
2022夏甲子園の出場校では、関東、四国は打撃のコンタクト技術に優れてそうです。
ホームラン数
純粋なホームランの絶対数だと、試合数の多い都市部の県が数が多くなるので、このグラフでは、1試合あたりのホームラン数で見てみました。
打率は関東、四国が高かったので、打撃全般で優れているならばホームラン数も多くなりそうに思っていました。
ところが「1試合当りのホームラン数」になると状況は逆転。
ホームラン数では近畿が群を抜いてますね。中央値も高いです。
次に九州、東海が高めに見えますが、中央値がそこまで高くない。
ちなみに近畿のホームラン数を押し上げているのは智弁和歌山でした。
ここまでだけでも、関東と関西の強豪私学と言っても、かなり性格が違うことが言えそうです。
ざっくりの傾向としては、
関東の私学は、コンタクト技術に優れがち
関西の私学は、フルスイングで長打力に優れがち
と言えるかもしれへんなと思いました。
犠打数
「1試合当りの犠打数」で見ると、中国、東海、北信越が低め。
ガンガン打ってきて、ビッグイニング狙いのカルチャーがある地域なのかもしれません。おもろい。
盗塁数
「1試合当りの盗塁数」で見ると、九州は走ってきません。九州男児はどしっとしてろ、的な雰囲気でしょうか😃
関東、中国は積極的に走る傾向がありそうですね。
登板投手人数とエース依存率
地方大会での「登板投手人数」と「エース依存率」です。
エース依存率の指標を見てみると、関東、近畿、東北では、ほぼエース依存率が0.5前後ですので、全イニングの半分程度しか投げていません。
複数の投手がいて、甲子園優勝を現実的な目線で逆算してチーム作りしている様子が伺えます。
投手への負荷の観点からも、ええことですよね😃
ご存知の通り、この大会は仙台育英が優勝しましたが、エース依存率の低さからも際立っていたんですよね。
過酷日程の甲子園を勝ち上がってしかるべきチーム体制だったことがわかります。
K/9 と BB/9
1イニング当りいくつ三振を取るかという「K/9」と、1イニング当りいくつ四球を出すかという「BB/9」です。
ホームラン数などの打撃指標に比べて、あまり地域差は無いように感じました。
強いて言えば東海地方の投手陣はコントロールが良いなということでしょうか🤔
なお、これらのK/9やBB/9の指標でも、優勝した仙台育英は際立ってました。
別途、ここについては詳細に記事を書きたいなと思います。
創部年
「創部した年」です。
四国、九州、中国はかなりの伝統校が出場しがちなことがわかります。
強豪の多い関西や関東は、創部年は比較的新しいことがわかりますね。
「新しい」と言っても、他と比べて新しいというだけで、ほとんどが1980年以前の創部。40年以上の歴史ある高校ばかりですね😅
部員数
東北の外れ値はありますが、まり地域差は無いかなという印象ですね。
強いて言うなら、
東北、北信越はかなり部員数多め。
関東、東海も若干多め。
関西は、中国は少なめ。
ぐらいですね。
部員数については、地域差よりも、公立か私立かで大別出来そうです。
地域で分けると公立か私立かが見えなくなってますね。
ちなみに、創部年や部員数は、あまりプレーには関係ないですが、経営的な観点というか、マネージメント的な観点というか、そういう指標も好きなので、こういったインフラ的な数字も入れていました😃