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詩) 友は僕に言った




友は僕に言った

「肉まんの下に、紙ついてるやろ?」

僕は、そやな、と相槌をうった

さらに友は続けた

「俺、小5まで、あの紙も食べれる思って食ってたわ」



僕は、カッと目を見開いた

そして、思った

「おまえは悪くない」





友は僕に言った

「俺、速読が得意や」

僕は友に本を貸した

翌日には返ってきた

僕は友に本の内容を尋ねた

全く覚えていなかった


僕は、カッと目を見開いた

そして、思った

「確かに速かった。きっと、誰も悪くない。」





友は僕に言った

「家に置いてる制汗スプレーが、やけに減っててな」

僕は、へー、と相槌をうった

さらに友は続けた

「俺が使ってへんのに、やけに減ってたんやわ」

僕は

「家族の誰かが勝手に使ったんちゃうか?」

と言った

友は、そやねん、と答えた

「昨日、オカンが自分の頭に、俺の制汗スプレーを振りまいてるとこ見かけたわ」


友は続けた

「ほんで、オカンが洗面所から出てきて、俺にこう言ったんや」

『あんたのスプレー、めっちゃ使わんと髪の毛セット出来へんわ』


 


僕は、カッと目を見開いた

そして、思った

「これも、おそらく、誰も悪くない。」











今日も読んで頂いて有難う御座いました😃


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中川達生/AI開発のROX CEO
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