「なんて時間だ！」　時は金なり　朝の5分間はとても貴重な時間ですよね？

　毎日野菜（クレソン）を直売所に出荷しています。車で何店舗か回るので朝は結構急いでいるんですよね。
朝9時開店なので8時半に着くと今の時期は葉野菜がいっぱい並べられているので置くスペースがないときもあります。
その日も開店10分前に野菜を抱えたままスペースを探していると
ある店員さん40代？の華奢な女性の方と目が合いました。
｢なかなか置くスペースがないですね。どこかないかな？｣
僕がそう言うと
キョロキョロ辺りを見回しながら
｢そうですね、どこか置くところがあれば…｣
店員さんはどこか置くスペースがないかと探している様子を醸し出していました。
ありがたいな、必死になって探してくれている。

　ところがいくら待っても空きスペースが見つからないらしい。
僕は途中から野菜を置くスペースを探すのを止めて、店員さんをジーっと見ていた。
そこで、あることに気づいた。店員さんは動き回ってはいるのだが特に野菜の空きスペースを探してはいないらしい。
一体なぜ？
店内アナウンス
｢９時になりました。○○直売所開店致します！｣
女性店員はしっかりとレジに着いていた

「そうか、そうだったのか！」
女性店員さんは店が開店する前にやることがなかったので、店内を点検していただけで
そこへ、何か困っているおじさん(僕)と目が合い、気まずそうに返事をしただけだったのだ。
ohーnoー　
なんて時間だ！
5分ぐらいはたったかも知れない。
まぁ分かるよ、開店10分前からレジで、ぼぉーっとつっ立ってたら上司からお叱りを受けるだろう。
でも野菜を置くスペースを探す振りをするのはやめてくれ。
いや、あなたを責めているのではない。時間ギリギリに野菜を持ってくる僕にも問題があると思う。
レジを始める前に店内を点検しようとしたら野菜の空きスペースを探しているおじさんに出くわした。
ミラクルじゃん！

　何回も言うようだが店員さんを責めているわけではない。僕みたいな必死になっている人と目が合ったら気まずくなることを学んでくれたと思う。
逆に店員さんは僕にジーっと見られていたから恐怖を感じていたのかもしれない。
でももう一度言う、
｢あの５分間はなんて時間だ！｣