「NFT」が信じられない展開に!
column vol.548
「NFT」は今では多くの方々に知られるようになりましたが、想像以上の展開になりつつあります。
ちなみに、NFTとは「Non-Fungible Token」の略で、日本語にすると『非代替性トークン』となります。
つまりは、「替えが効かない」トークン(データ・通貨・モノ・証明)。
ブロックチェーンなどの技術を使って『唯一無二の価値』を生み出せるようになったのです。
今まではデータをコピーできましたが、NFTならできません。ですから、デジタルアートなどが投資対象として注目されるようになりました。
そんな中、驚きのものに100万ドル(約1億1400万円)以上の価値がついたのです。
一般人の「自撮り写真」が億の値に
インドネシアの大学生、スルタン・グスタフ・ゴザリさんが面白半分で自撮り画像1,000枚をNFTとして販売したところ、何と計100万ドル(約1億1400万円)以上を売り上げたそうです…(驚!驚!驚!)
〈Real Sound / 2022年1月18日〉
ゴザリさんは18歳から22歳までの5年間、ほぼ毎日パソコンの前で自撮り写真を撮り続けていました。
そんな中、NFTについて学んだことで、ふと「コレクターの1人が僕の顔を集めたら面白い」と思ったそうです。
凄い発想です(笑)
もちろん、ゴザリさんも冗談半分なので、「そんな人はいないだろう」と各写真は3ドル(約350円)で販売することに。
ところがTwitterに218万人のフォロワーを擁する有名シェフ、アーノルド・ポエルノモさんがこのNFTを購入し、Twitterに投稿。
その結果ゴザリさんのNFTは大注目を浴びることとなり、“ゴザリ現象”が巻き起こったというわけです。
2回目のワクチン接種の際に撮影されたものなど、撮影の背景に言及しているものは、特に人気が高くなる傾向にあるとのこと。
…信じられません…(汗)
ちなみに、フランスの通信社「AFP」によると、ゴザリさんは現在、自身のアニメーションスタジオを開くことを計画しているとのこと。
これは、ちょっと冷静になった方が良いような気がしますが…、ただの自撮り写真がインフルエンサーを経由すると、ここまでセンセーショナルな展開になるのがNFTの面白さなのかもしれませんね。
注目のクリエティブ集団「Metaani」
NFT界では個人や小集団がどんどん活躍してきており、特に注目したいのが「Metaani(メタアニ)」です。
〈東洋経済オンライン / 2022年1月25日〉
これは2021年6月、VRクリエーターのmekezzoさんら3人が立ち上げたプロジェクト。
クマやネコにも似た可愛らしいアバターが印象的で、見たことある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
Metaaniのアバターは、NFTとして1体0.15ETH(イーサ、約3万8,000円〈1月24日時点〉)で販売。
これまでに1,400体前後が売れ、売り上げは総額で約1.2億円に達しています。
販売は専用サイトからのみですが、世界最大手NFTマーケットプレイスの「OpenSea(オープンシー)」でユーザー間の売買ができます。
Metaaniのアバターは汎用性の高い3次元CGで作られているため、「クラスター」「VRチャット」といったさまざまなメタバースのサービスで使用が可能となります。
購入したアバターで異なる仮想空間を行き来しながら、他のユーザーとの交流やゲームが楽しめる。
この展開のしやすさ(汎用性の高さ)が、Metaaniをポピュラーにしている所以でしょう。
今後はキャラクターの発案者が、ゲーム、アニメなど、それぞれにキャラクターを展開させていくトレンドが出てくることが予想されますね。
例えば、集英社がキャッチーなキャラを購入し、ストーリーづくりの上手いクリエイターに任せ、新しいマンガの連載を考えるなど。
新しい協業の在り方が見られるようになるでしょう。
まさに、これこそIP(知的財産)ビジネスの醍醐味です。
IPビジネスについては、かつて【時代を席巻する「IPビジネス」】でも書いておりますので、ぜひコチラもご覧くださいませ。
さらに注目したいのがTwitterのNFT専用アイコンです。NFTアートをプロフィール画像に設定できるようにしたのです。
人気ラッパーのエミネムさんが、BAYCの類人猿をモチーフにしたNFTアートを購入して、アイコンに使ったというのは有名な話ですね。
これにより、BAYCの作品は最も安価なものでも2,000万~2,500万円に高騰しています。
今後、キャラクタークリエイターの中から、今まで以上にスーパースターが生まれてくるでしょうね。
SNSがNFTを売買する場になる?
Twitterの流れで押さえておきたいのが、FacebookとInstagramです。
Meta(メタ)社がFacebookとInstagramにてNFT作品を展示&売買できるオンライン・マーケットプレイスにする計画があるそうです。
〈GIZMODO / 2022年1月24日〉
とはいえ、まだ初期の構想段階で本決まりというわけではなさそうで、もし実現したら、登録者数を考えると、NFTの巨大マーケットプレイスになることは間違いないですね。
Twitter、Facebook、InstagramとNFT連携がスタンダードになっていけば、noteもこの流れに乗るのではないでしょうか?
あなたの書いたコラムが、あなたの書いたイラストが、億万長者の道を切り開くかもしれません。
夢物語だとしても、見たい夢ですね〜
ちなみに、Twitter創業者の一人、ジャック・ドーシーさんが投稿した世界初のツイートには、約3億1500万円の価値がつきました。
私の一回目のnote投稿をNFTにしたとしたら、どうでしょう…?
…そんな日がもし来たとしたら、とりあえずゴザリさんにあやかって350円で販売したいと思います(笑)
でも、「変に投資の世界に踏み込むなら、noteをやった方が良い」、な〜んて、言われる日が来る可能性は無きにしも非ずではないでしょうか?
と、そんなことを言っていたら、また妻に怒られそうなので、今日はこの辺で終わりにしたいと思います(汗)
それでは、また明日。今夜は良い夢を見られるとよいですね。