“新“生活へ「巣篭もり2.0」
column vol.275
昨日の記事の展開通り、東京都でも週末には緊急事態宣言の要請がありそうですね。
3回目になる今回は、2回目より制限が厳しくなりそうで、巣篭もり生活の徹底が求めれるはずです…。
巣篭もりの1つの課題としては、「孤立」「孤独」があります。
その課題をテクノロジーの力を使って少しでも心を和らげる、心強いツールが生まれているのでご紹介したいと思います。
VRで高齢者の心身を整える
高齢者の社会的孤立は問題になっていますが、「Framework for Isolation in Adults Over 50(2012)」の推計によると、アメリカでは50歳以上の17%が孤立状態とのこと。
ちなみに、孤立・孤独は、肥満や喫煙よりも健康に悪いという研究結果が出ているそうです…。
〈WOMAN'S LABO / 2021年4月6日〉
それを解決する一つとして、アメリカの高齢者団体AARPが開発・監修したVRアプリ「Alcove(アルコーヴ)」に注目が集まっています。高齢者の社会的孤立防止のために家族・社会のつながりを維持・促進することを目指しているのです。
ちなみに、VRならではのツールとして、こんなことができます。
●家族や友人と一緒にボードゲームをする
●ガイド付きのヨガ、筋トレ、瞑想、呼吸法の練習などの運動プログラムを実践
●バーチャルペットと遊ぶ
●クラシック音楽を聴く
●バーチャル旅行をする
オンライン通話アプリだけだと、ほぼ会話主体のコミュニケーションになりますが、VRならゲームや運動、旅行などを通して多面的に楽しめます。
ちなみに、日本の単独世帯の数は今後急速に増え、2040年には全世帯の40%が単独世帯に(国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計2018年推計」) 。
特に65歳以上の単独世帯の増加が顕著で、2020年の約700万世帯から2040年には900万世帯近くにまで増える見込みです。
今はコロナによる社会的断絶も加わっていますので、本当に深刻な問題となっています。テクノロジーの進化によって、少しでもポジティブな変化が生まれると良いですね。
同僚の気配を感じられる「お家ワーク」
在宅ワークによる「オンライン通話疲れ」というのはよく話題に上がります。そこで、アメリカのスタートアップ・Teamportが手がける新興ビデオ会議ツール「Around」に期待が高まっています。
〈BUSINESS INSIDER JAPAN / 2021年4月13日〉
最大の特徴は「Floating mode」と名付けられた、参加者の表示方法にあります。相手の画面のサイズを縮小し、アイコンのように表示することができます。
つまり、ちゃんとした会議ではなく、同じ島の同僚と接するような感覚で、同僚の気配を感じながら作業ができるというわけです。
それで、時に「あれ?明日のカンプ出し何時だったっけ?」のような軽い会話をすることができ、オフィスでの共同作業を再現してくれます。
これは賛否両論あるとは思いますが、私は人の気配があった方が気持ちが乗るので、良いと感じました。皆様はいかがでしょうか?
“香りを言語化する”AIシステムが登場
この一年の巣篭もり生活の中で導入した1つにフレグランスがあります。
特に一回目の緊急事態宣言の時は、散歩にも出かけづらい状況だったので、生活の中に変化をつけるためにルームスプレーを使うようになりました。
心を時に弾ませ、時に落ち着かせるフレングランスですが、「ノーズショップ(NOSE SHOP)」がセントマティック(SCENTMATIC)と協業し、香りを言語化するAIシステム「カオリウム」を導入。
5月5日まで、ノーズショップ銀座店、新宿店で展開しています。
〈WWD JAPAN / 2021年4月1日〉
フレグランス20本から好きな香りを選ぶと、画面に「透明感」や「ロマンチック」といったその香りのイメージに近い言葉が複数表示されるそうです。
言語化することで親近感を抱いて欲しいとの思いで、『難しい』『分かりにくい』『どれを選んだらいいのか分からない』といったフレグランスのネガティブなイメージを払拭することを目的としています。
ちなみに、この一年で私がハマった日本酒についても応用しており、横浜高島屋などでサービスを展開しています。
フレグランスも、日本酒も、巣篭もりを豊かにしてくれるものなので、カオリウムがあることで、敷居が下がることは良いことだと思います。
ただ、ついつい巣篭もり中はお酒の量が多くなってしまうので、そこだけは気をつけて過ごしたいと思います。
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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