シンプルに誤解なく伝える書き方の極意 ~パラグラフ・ライティングのすゝめ~
みなさんこんばんは、福田達也です。
これまでの記事の中で、文章の構成はたくさんあるという事を触れてきました。ブログなどの短文を書くためのSDS法、PREP法や、物語を作るための序破急、起承転結などですね。
その中の1つとして、論理的な文章を作るためにパラグラフ・ライティングが重要であるという話をしました。論文や提案書など、ビジネスで使われる多くの文書はパラグラフ・ライティングで書かれていることが多いです。
しかし、実際にパラグラフ・ライティングを使うとどういう文章になるのかといった話なんかは、きちんと触れていなかった気がします。今回はパラグラフ・ライティングとは何か、どうやって文章を作るのかについて紹介します。
パラグラフ・ライティングとは?
上記の記事にもあるように、パラグラフ・ライティングにおけるルールは大きく2つあります。
1つ目は文章全体のルールです。パラグラフ・ライティングでは、自分が述べたい1つのトピックごとに1つの文章のまとまりを作ります。この1つ1つのまとまりのことをパラグラフと言います。
2つ目は、パラグラフ内の書き方のルールです。パラグラフの中では、最初にパラグラフ全体で何を述べたいのかの結論を書き、その後に具体的な例や詳細な説明を書きます。
トピックごとにパラグラフを作る
パラグラフ・ライティングでは、1トピックにつき1パラグラフのルールがあるという事を説明しました。それでは、パラグラフを繋げた文章全体はどのような構造になっているのでしょうか。
パラグラフ・ライティング全体の構造は、
・序論:文章全体で述べたいことを簡潔に書いたパラグラフ
・本論(各論):それぞれのトピックを説明するパラグラフ群
・結論:文章全体の結論を簡潔に書いたパラグラフ
で構成されています。
例えばこの文章の場合だと、以下のような構成にしてあります。
序論:
『論理的な文章を書くためにパラグラフ・ライティングの技術が重要である』
『パラグラフ・ライティングの書き方について紹介する』
本論
『パラグラフ・ライティングとは2つのルールで構成される書き方である』
2つのルールの簡単な説明を書く
『1つ目のルールは1トピック1パラグラフで書く』
1つ目のルールについて詳細を書く
『2つ目のルールはパラグラフ内は結論→詳細の順で書く』
2つ目のルールについて詳細を書く
結論
『パラグラフ・ライティングは2つのルールで構成される書き方である』
『パラグラフ・ライティングで書かれた文章は理解がしやすい』
パラグラフ・ライティングで書く場合、このように、トピックだけを繋げても文章の筋が通るようにすることが重要です。
パラグラフ内は結論が先
2つ目のルールは、パラグラフの先頭に結論(トピックセンテンス)を起き、その後に詳細な説明をすることです。幾つか例を示して解説します。
『パラグラフ・ライティングのルールは大きく2つある。』
1つ目のルールは~である。
2つ目のルールは~である。
『パラグラフ・ライティングの1つ目のルールは、1トピック1パラグラフである』
トピックとは~である。
パラグラフとは~である。
このルールで書いた例は~である。
このルールで書くメリットは~である。
『朝食にはご飯を食べるべきだ』
ご飯を食べることで~こういうメリットがある。
パンなど他の食材に比べても~というメリットがある。
トピックセンテンスを使うメリットは、読み手にとって理解がたやすくなることです。最初に結論が述べられおり、後の情報はそれを補強するためとなるので、自分の興味や知識量によって、理解の深さを調節することができます。
また、上記のルール1と合わせて、トピックセンテンスだけを読むことで、文章全体が何を言いたいのか何となく分かるようになります。
終わりに
今回は論理的な文章を作るためのテクニックである、パラグラフ・ライティングについて、どのようにして書くのかを説明しました。
パラグラフ・ライティングで書かれた文章は、難解な内容であったとしても読みやすく、また自分がどこまで理解しているのかがわかりやすいといった利点があります。
実際にパラグラフ・ライティングを使って文章を書くとどのようになるのか、などについてはまた別の記事で紹介したいと思います。
本日も読んでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いできることを、楽しみにしています。