アースフレンズの夜明け
やっと勝てた。俺たちはやっと勝てた。負け続けたからこそ始めたnote。そして勝って初めてのnote。どんな感じで書くか正直迷うが、いつも通り思ったことをそのまま書いてみる。
●今節のポイント
・前節のおさらい
1月に連敗した越谷との戦い。二人の男にDFをズタズタにされた。
①チャールズ・ヒンクル
2試合・合計45点
②落合知也
2試合・合計26点
特に印象的だったのは落合だった。
彼を抑えるために送り出されたのは村越。体の大きさなら負けないマッチアップだが、落合が数段上回っていた。落合は村越をアウトサイドへ引っ張ると3x3仕込みの多彩なムーブで翻弄した。これまで外国籍選手相手にインサイドで闘ってきた村越には不慣れな部分を的確に狙われてしまった。
アウトサイドのテクニックで勝負してくるならと、村越よりスピードに優れる仁平をマッチアップさせた。そうすると、今度はパワーのミスマッチを利用してインサイドで得点を重ねる。
コンバートを目指した村越と仁平に対して、「そんな事はずっと前からやってるよ」と言わんばかりの技術とパワーで圧倒して格の違いを見せつけられてしまった。
・今節のポイント
落合とヒンクル、この点取り屋をどう抑えるか。僕は以下のようなマッチアップを予想していた。
ヒンクルvsイシュ
落合vs師門
ヒンクルにイシュは消去法。ナナとイシュのスタメンで考えた場合、ナナではスピードのミスマッチになってしまう。
落合にマッチアップできる日本人選手は少ない。その中でインサイドとアウトサイドをバランスよく守れるのは師門だけ。正直、どちらも完全に抑えるのは難しいと考えていた。
・注目のマッチアップ
僕の予想はあっさり外れる。
ヒンクルvs翔くん
落合vsイシュ
東頭さんは外国籍選手に日本人、日本人に対して外国籍選手を当てた。落合にイシュをマッチアップさせることは、アウトサイドである程度自由を与えても、パワーと高さで勝るインサイドでは絶対に得点させないという狙い。
一方、ヒンクルに対する翔くんの起用、これは駆け引きなしの真っ向勝負。アウトサイドが主体で線の細いヒンクルなら翔くんが対応できるという東頭さんの信頼起用だろう。
●第1Q~圧倒
・ 翔くんvsヒンクル
とにかく、翔くんが素晴らしかった。ヒンクルの足元に必ず入るように間合いをとり、自由を与えない。体の接触にも負けずにタフショットにさせた。ボールを奪えば自らボールをプッシュして前線を押し上げる。攻守のリズムを作る、今季のベストパフォーマンスだった。
・イシュ vs落合
イシュにマッチアップされた落合は高さに手こずっていた。スピードとテクニックでインサイドに侵入しても、ナナが般若の形相でヘルプに飛んでくるので得点できず。
ポイントとなる二人を見事に抑える。DFの良い流れはオフェンスにも伝わり、27ー12のロケットスタート。
DFからアーリーで攻めきる。これこそがDFチームの目指すべき得点パターンである。今までになかったアスフレが見えた。そんな未来に向けた手応えすら感じた第1Qだった。
●第2Q~停滞
2ndユニットになり、DFはある程度の強度は保てたが得点が止まった。アーリーオフェンスが出ず、ハーフコートバスケになる。しかし、ゴールへアタックする選手がいないため、アウトサイドでボールを回すだけの単調な攻めだった。それでも、DFが大きく崩れなかったことで、49ー29の大差でハーフタイムを迎えることができた。
・ポイントとなる二人の得点
東頭さんの作戦がズバリ的中したと言って良いだろう。翔くんが疲弊していたのが気になったが後半も作戦継続で問題なしの出来といえる。
ヒンクル5点
落合0点
●ハーフタイム
まだ勝負が終わったわけではないが、点差と内容、どちらも素晴らしかっただけに「いける、勝てる」という確かな感覚があった。このように感じたのは僕だけでないはず。後半、あのような展開になるとは予想もせずに…
●第3Q~バランスの崩壊
越谷が揺さぶりをかけてきた。ピック&ロールにはトラップでダブルチーム、PGにはオールコートで密着、そして全ての接触が一段激しくなった。僕にはファール覚悟ともみえた。後半を残すとはいえ、20点も離れている。相手が勝つために何かを変えてくることは予想しておくべきだし、冷静に対処すべきだった。しかし、勝ち方を知らない我々は次第に審判と戦うようになり、精細を欠くプレイが増えた。今思えば、これが崩壊の予兆だった。
そして、第3Q残り6分19秒、翔くんがファールトラブルで下がったことをきっかけに崩壊が始まった。翔くんに代わった仁平はそのままヒンクルにマッチアップするが抑えられない。そうなると、周りの味方選手はヘルプポジションに一歩も二歩も寄る。自分のマッチアップ相手よりもヒンクルに意識が向く。その結果、越谷の全選手に対してアスフレは後手に回ってしまう。
ナナがリーダーシップをとり、時間が止まる度にハドルを組んで立て直そうとしたが、一度崩壊したものを止められるほどの力はチームになかった。第3QはDF崩壊し、30失点。まだ10点リードしているが、それを楽観視できるほどの内容でなかった。
●第4Q~エースに託したボール
2分のインターバルを経ても流れは変わらず。徐々に、確実に点差を縮められた。残り3分2秒、ヒンクルのディープ3Pで逆転を許す。「また負けるのか」僕はそんな思いが頭の8割くらいを占めていたと思う。
なんとか、ナナのフリースローで同点に追い付けた。ここから、どうやってリードを奪うか。東頭さん、いや、ファンも含めたチームの総意として増子にボールを託した。負けまくってるけど、増子がエースということは揺らいでいない。この場面を託すなら増子だ。増子は期待に応えて2Pを2本決めた。キレイなシュートではなかった。シュートセレクションとしても悪い。それでも増子は決めた。それでこそ、俺たちのエースだ。
●勝利の後に
東頭さんの言葉
敗戦中、登録外を含めた選手は下を向かず、MCUmeさんも筆頭した演出メンバーも一緒に闘ってくれた。
言葉に力があった。気持ちがのっていた。連敗中の何も感じなかった言葉とは違って、響くものがあった。東頭さんも辛かったんだと改めて感じた。
今節のゲームスポンサーであるリノ・ハピア株式会社の社長・渡辺さんの言葉
大田区で生まれ育ったから、大田区を元気にしたいからサポートする
この言葉の通り、大田区総合体育館には元気が溢れていた。選手たちはこれまでの作り笑いでない本物の笑顔だった。ファンは笑顔でハイタッチしたり、ほっとした表情で握手したりして談笑していた。Zgirls&boysやスタッフは何かやりきった表情でファンを見送りしてくれた。
完璧な勝利とは言えない。アスフレらしいダメなところがいっぱい詰まったゲームでもあった。だけど、今はそれを語るのは無粋だよね。今週くらいはダメなところに目をつぶって喜んだって、未来のアスフレ民から「浮かれるな」って怒られないよね。
アスフレを応援していると度々感じるのが「仲間への感謝」。会場やsnsの仲間がいてくれたからこそ、苦しい状況でも楽しめ、勝利の喜びまで耐えることができた。本当にありがとうございます。
●最後に
大田区総合体育館を出ると、すっかり暖かくなり、春の訪れを感じる夜だった。普段は無機質で薄暗く、寂しい国道15号沿いの歩道が、勝利の余韻を反芻しながらゆっくり歩いていると何か違って見えた。僕はこの時、少し冷静になった頭で、勝利して良かったと確かに実感した。
では、また
Go Win Z !!!
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