外国籍選手の入替の効果

14連敗。
イシュが加入しても連敗を止められず。
今回は仙台戦の内容に触れずに、以下の2点を話す。
①外国籍選手の入替で得点面に変化があったか？
②日本人選手の現状

①外国籍選手の入替

●外国籍選手の組み合わせ
イシュが加入して、外国籍選手の組み合わせは『ナナ＆カイル』から『ナナ＆イシュ』に代わった。ナナを軸に、カイルとイシュが代わる。東頭さんがツイートした通り、狙いはB2最下位のペイントアタックの改善だ

●バスケの変化
僕は以前の記事『外国籍選手の入替と狙い』でイシュの加入はアウトサイドバスケからの方針転換だと予測した。イシュにアウトサイドシュートがないからだ。しかし、結果としては間違っていた。

今のバスケは
・カイルとイシュを入れ替えただけで大枠は変わらない
・「ポストのイシュに預けるだけ」な単純な攻めが増えた

イシュは3pがないので、ワイドオープンでも打てないのが残念。しかし、外で何もできない分、パス回しは早いのでカイルのようにボールが停滞することはなくなった。

●得点の変化
それでは得点の変化を実際に見てみる。
・平均得点
カイル→イシュ：18.9 → 24.4 （5.5up）
・ペイント得点
カイル→イシュ：10.8 → 17.2 （6.4up）

うん、期待通りの結果がでてるんじゃないかな。ペイントで得点が増えているね。

●失点の変化
それでも勝てないのは要因として失点が増えている。
DFレーティング　97→101.1 (4.1ダウン)

ローテーションの記事でも紹介した通り、DFにもチームの決まり事があり、そこの適応がまだまだといった印象。もちろん、イシュだけの責任ということではない。そこは承知の上で使っているはず。

●外国籍選手入替の総評
狙いの効果は出ている。但し、カイルは悪い選手でないため、カイルに上乗せする分は少ないから、連敗を止める劇的な効果は出ていない。

②日本人選手の現状

なぜ、ここで日本人選手の話をする？、と思う方もいるかもしれない。理由としては日本人選手の活躍なしでは勝てない、と思っているからだ。①で書いた通り、イシュが加わった上乗せは少ない。だからこそ、日本人選手の上乗せが必要だ。

●得点（連敗中）
個人でなく、日本人選手全体の得点状況。
・総得点に占める得点割合：57％
・3P：6.9/23.5=29.4%
・ペイント：4.6/10.6＝43.4％

はっきり指摘すると、「ひどい」。残念ながら勝負にならない確率。ここを放置して、外国籍選手を入れ替えて勝とうとすることはできない。

●なぜ確率が低いか
ここは凄く単純で
1.確率の高いシュートを作れない（チームの問題）
2.個人のシュート力

ただ、2.に答えを求めたところで直ぐには無理だし、そもそも、そういう選手を集めたのはチームだし、今に始まったことではない。だから、「1.に答えを求めるべきだ、そうだろ、東頭さん」と思っていたところ、次で紹介する、個人的に違和感しかない発言があった。

●2/16敗戦後のスピーチ

連敗が続く中で選手たちに言ったのは、これじゃ勝てない、基準を上げなきゃいけないし、もっと自分たちでレベルを上げなきゃいけない。見てわかるように仙台はオープンシュートが入るが、うちはオープンシュートが入らない。もうちょってレベルを上げてくれ。普通、負けているコーチに言われたら崩れるもんなんですが、後ろの男たち（選手）が一生懸命やり続けるのも皆さん（ファン）が来てくれるからってのがあると思う。

東頭さん的にはファンの皆さんがいるから頑張れるってことを言いたかったのだろう。どこまでが本当の事かわからないが、オープンシュートが入らない、レベルを上げてくれって何？、と個人的には思った。何か、他責にしているようにしか感じなかった。東頭さんも辛いのはわかる。こういう状況で矢面に立ってスピーチを求められるからね。来ているファンに何かを話さなきゃいけない、感謝の意味を込めた発言を僕が穿った見方をしてしまったんだろう。

●成長
東頭さんや山野さんは「成長」という言葉をよく使う。ただ、今日の東頭さんの発言を受けて思ったことは、「その環境は用意できているの？」ということ。専任のACやスキルコーチがいない。専用のアリーナもなく、個人練習の時間は限られる。それで、選手任せで鋭い成長曲線は描けるのか。もちろん、頑張ってくれている若手サポートスタッフがいるのはわかっている。金がないから雇えないってのもわかる。でも、それなら問題は選手でなく、金だ。大勢のファンの前で非難されるのは選手でなく、まずはフロントなのでないか。それに、そういう選手の能力を知った上で、そういう戦術をとっているのは誰なのか、ということ。

最後に

来季は絶対にACを雇おう。トレーニングの面だけでなく、メンタルの面で必要だと思う。古田さんに東頭さんがいたように、東頭さんにも必要だと思う。東頭さんも辛いはず。孤独なはず。力になれる人を雇おう。山野さん、よろしくお願いします。

では、また。
Go Win Z!