20代の転職とは?未経験で自信が無いなら知っておきたいこと
みなさん、こんにちは。株式会社LIOの山下です。
突然ですが、みなさんは何歳での転職を考えているでしょうか。
実際は、法令などによる「〇歳まで」といった制限はなく、何歳でも転職をすることは可能です。
しかし、採用に当たって求められることや重視されることは年代によって異なるのが事実です。
今回は、主に20代の転職についてどのような点が求められているのか、他の年代と比べながらご紹介します。
1.転職成功者の多い年代は?
dodaによる転職成功者の平均年齢調査(2024年)によると、転職に成功した人の割合の中で最も多い比率を占めるのは25~29歳でした。
また、業種別に見ても全ての業種で25~29歳の転職成功者の割合が最も多いという結果になりました。
転職成功者の平均年齢調査【最新版】転職するなら何歳まで? 年代別の転職活動のポイントは? |転職ならdoda(デューダ)
両年とも大差はなく、25歳以上は若いほど転職成功率が高いということが分かりますね。
24歳以下(第二新卒)については、後ほど紹介していきます。
2.20代の採用は「投資」
転職を成功させるために、何が期待されているのかを分析することは大切です。もちろん、業界や業種などを基準に分析することも大事ですが、ここでは年代別に見ていきましょう。
企業人材ニーズ調査2021年版 | マイナビキャリアリサーチLab (mynavi.jp)
マイナビ「企業人材ニーズ調査(2021年度版)」によると、若手(20~30代)に期待する点が他の年代に比べて多いことに加え、それぞれの割合も多くなっています。
中でも圧倒的に期待されていることは「労働力」で、半分近くが回答しました。次いで、「体力・健康」や、「社内の活性化」など、ムードメーカーとしての役割も期待されているようです。
反対に、若手に対する懸念点として最も多いのは「ストレス耐性」という結果になっています。若者の中に打たれ弱い人が増えているというなんとなくの共通認識は誰もが持っているのではないでしょうか。
実際に、「非常にストレスを感じている」とした割合が最も多かったのがZ世代であったという調査結果世代別のストレスに関する調査(世代別のストレスに関する調査 | 株式会社 ロイヤリティ マーケティング (loyalty.co.jp))もあるため、採用に際しても企業がこの点を懸念するのも無理はありません。
20代への懸念点の中でストレス耐性に次いで多いのは、「経験値・スキル」です。ミドル世代以降では「経験値・スキル」が全ての世代で一番期待されているという点から、それらが特に期待されるのは、おおむね40代以降であるということが言えます。
まとめると、若手は経験やスキルを重視した即戦力というよりは、そのポテンシャルを期待して、将来を見込んで採用される傾向にあるということです。
3.第二新卒の転職状況は?
ここまで、若手は転職成功率が高く、未経験でも採用されやすい傾向にあることをご紹介しました。しかし、冒頭で登場したグラフの中で、転職成功者が最も少ない年代は24歳以下であるというデータが出ています。
新卒入社後、早い段階で退職した人のことを「第二新卒」と呼ぶことがあります。明確な定義があるわけではありませんが、一般的に社会人経験が3年未満の人を指すことが多いので、このグラフでも第二新卒の転職成功率が最も低くなっていることが分かります。
第二新卒の転職成功率が下がる原因として、企業側に「またすぐに辞めてしまうのではないか」と思わせてしまうという点があります。
当然ながら、採用活動や採用後の教育にもコストがかかるため、前職を早期に退職した第二新卒を雇うことで、そのようなリスクを負いたくないと企業が考えるのは自然なことです。
しかし、企業が第二新卒を採用するメリットが全くない訳ではありません。
例えば、新卒と違って時期を問わずに採用できるというメリットが挙げられます。新卒採用では4月入社が一般的ですが、第二新卒には時期の縛り無く募集をかけることができます。
また、最低限のビジネスマナーが身に付いているという点も挙げられます。
新卒採用にはまっさらな状態で1から自社の教育をすることができるという特徴がありますが、業務内容に関する研修と同時に、基本的なマナーの教育も必要です。
それに対し、第二新卒は、前の会社にそこまで染まっておらず、新卒とほぼ同じ段階から自社教育を施すことができることに加え、前職で基本的なマナーは身に付いている場合も多く、その分のコストをカットすることができるというメリットがあります。
そしてこの特徴は、他のどの年代にも当てはまらないため、第二新卒ならではの特徴であるということが言えます。
4.まとめ
今回は、20代の若い転職者が、企業から何を期待されているのかをご紹介しました。経験やスキルが他の年代よりも必然的に乏しくなってしまう20代の転職者ですが、若いからこそ活かせる、他の年代には無い武器もあります。
ぜひ、転職のゴールを定める際の参考にしてみてくださいね!
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