歯科医院で理学療法士(PT)はどうやって働くの?part1
株式会社つなつくで代表しております理学療法士の龍田です。
このブログでは理学療法士が歯科医院で働く多職種連携について書いていきます!
歯科医院で理学療法士(PT)がなんでいるの?っていうのをよく聞かれるのでそれについても簡単に話していきます!
1.そもそも、なぜ理学療法士が歯科医院にいるの?
たくさんの方になんで歯科医院に理学療法士?と言われることが多いので、自分の歯科医院に入った経緯をお話ししたいと思います。
自分自身が歯科医院と連携するべきだと思ったきっかけは、自分自身の虫歯(う蝕)から始まります。
社会人になり、PT1年目の夏にふと、高校生くらいから歯医者に行ってないなと思い、虫歯とかないかチェックする意味で、近所の歯医者に検診に行きました。
結果はまさかの、虫歯3本!
しかも1本はセラミックじゃないと対処できない状態でした。
もう2本はCR(小さい虫歯に使う詰め物のこと)でなんとかなりました。
その時に、勧められたのが保険適応外のセラミックで、銀歯(保険適応)でもいいけど見た目も悪いし、悪くなるかもしれないよとのことで、渋々5万円のセラミックにしました。(今ではセラミックで良かったと思っています。)
その時、歯の値段って高っ!!と思いました。
当時はあまり歯に関心がなかったのでなんとも思いませんでしたが、今思うと歯石もすごく多かったんだろうなと今ではゾッとします。そこから、まず自分自身の歯を大事にしようと思ったのがきっかけです。
歯をきっかけに自分自身の健康に目を向けるようになりました。
まずやり始めたのが読書でした。
最初は自己啓発本などを読み漁り、そこから理学療法士だったので、栄養や睡眠などに興味を持ち始めました。
その当時、健康に必須なのが「慢性炎症」の軽減でした。
慢性炎症は食生活の乱れや睡眠不足、運動不足による肥満以外にも歯周病が言われていました。
ちょうど歯医者で痛い目を見ていた私にとっては、歯周病にとても興味を持ちました。
調べてみると・・・
30歳以上で8割が歯周病になる!
びっくり仰天でした!
30歳くらいから少しずつ炎症が続いて、慢性炎症し続けると糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞、アルツハイマー認知症などのリスクも高くするということから、これで身体の痛みが軽減したり、栄養、睡眠、運動などの身体管理をしてても、歯の慢性炎症が治らなかったら、意味ないじゃん!と思うようになりました。
話は少し変わりますが、当時のクリニックでは頸部、顎関節の勉強もしている環境もあり、私も1年目から学ぶ機会がありました。
頸部、顎関節の勉強会の先生も顎関節は歯とも関係して、姿勢にも影響するから歯科医院と連携する必要ってあるよね!とおっしゃったのが、私自身が歯科と連携したいと思うようになりました。
顎関節症を1つのテーマに、歯科医院と理学療法士の連携だ!と思っていましたが、そもそも私自身が歯科業界は全く無知だったこともあり、どんな歯科医院でもできるだろうと軽く考えてました。
蓋を開けてみると、まず歯科ではあまり顎関節症を診ない、診れない、診れたとしても理学療法士はいらない、保険適応じゃないしと言われました。
アメリカなどの諸外国では連携してるのに、なんで日本ではされないの?と不思議に思っていましたが、理学療法士の地位や他国との認識が違くのが大きな影響になっていました。
少しでも、自分自身にできることはリハビリで見ている患者様に歯の重要性、慢性炎症になるとたくさんのリスクがあることを伝えていました。
月日が経ち2年後、新型コロナウイルスが流行り初めの頃に、当時流行った音声SNSアプリ「Club house」でたまたま歯科の方が多く集まるグループがあり、歯科関係者が歯と全身に関してどう考えているのかを聞きたく思い切って入室しました。
その時に歯と全身は相関があり、歯科と理学療法士は連携するべきではないか?と質問すると、当時グループ作成者の池川先生がここでは話せないから個人的に話せないか?と言われ改めてお話しすることがありました。
そこから、池川先生から私も興味があるから歯科助手扱いになっちゃうけどうちで働かないか?と誘われたきっかけで今でも東京都葛飾区にある出張歯科四つ木で毎週火曜日の午後にいかせていただいています。
訪問歯科ですが、歯列と姿勢、義歯のあるなしと姿勢の変化はすごく重要であることも知るようになりました。
また、勤務したことで歯科業界を知れたことも私自身の大きな財産になっています。
こんな経緯で顎関節から歯列(歯並び)や姿勢に関係するのではということから歯科医院に理学療法士がいるのに重要なのではないかと思っています。
次回は
2.理学療法士が歯科医院に求められることは?
その次は
3.歯科医院に理学療法士が連携する意味は?
この2つをテーマに書いていきたいと思います。
それではまた!