ゲーム開発におけるサウンドエンジニアの役割と挑戦
偶然サウンドエンジニアになってしまった話
就活している方に相談を受けても、自分は偶然だったので良きアドバイスが難しい。けど、経験から
ゲーム開発の特殊性
ゲームサウンドの特殊性
これらを理解していると
ゲームのサウンドエンジニアになれる
これらの経験を積むには、まずは
低レベルの基礎的な部分の攻略が必要な気がする
例えば
オリジナルの楽器を作ってみる
と
いろんな視点を持てるようになる
楽器は、
作曲者(ディレクション・設計)
演奏者(プレーヤー・プログラマー)
が理解できる形で用意する必要がある。
あまりに独創的だと、だれも利用できないものになる。
つまり、基礎は大事。
ゲームサウンドっぽい楽器を作ることができれば、
サウンドエンジニアに近づける気がする
ありがたいことに
他の音楽分野と比較して
ゲームのサウンドはそれほど歴史が長くない
ので、音の鳴る部分に関しては
Beep音(ノイズ)、PSG、FM、Wavetable、オーディオストリーミング(ADPCM、mp3とかoggとか様々なコーデック)
と順を追って学習が可能
もちろんこの部分をすっ飛ばしても良いのかもだけど、ゲームのサウンドの歴史を知っていると、新しい知識を吸収するときの事前情報が最初から理解できていると把握しやすいものがある。
書籍や動画、Webサイトなどで検索するといろいろでてくるので独習が可能な部分。
(楽器としては、さらに筐体の響きとかいろいろ考える必要があるけど、ひとまずそこは省略)
独習が難しい部分として、
インタラクティブな要素、リアルタイムの音声処理やゲーム開発時の環境でのテスト、実機での動作テストなどは、ゲームタイトルや開発環境や規模に大きく依存するので、なかなか参考になる資料などには出会えない。(サンプルが少ない)
実際のゲーム開発現場で求められていること
大手のAAAタイトルみたいなのにいきなり参加できる幸運があれば良いけど、そういうのはレアすぎる。
AAAタイトルほどではない
ゲームタイトルでは、サウンドエンジニアが必要とされるほど
凝ったことが実現できないのも事実としてある気がする。
現実的に難しい面として、期間・予算・学習コスト・チェック期間の確保・修正期間の確保
サウンドエンジニアがいない場合、
サウンドデザイナーや、サウンド関連もみるプログラマ(主にメインプログラマ)が対処することになる。
(この場合、例えば、適切な楽器が選ばれない可能性もある。扱いやすい汎用的なピアノで代替したりとか。デザインとユーザーの納得具合に依存する)
・・・
楽器で例えるなら
作った楽器が演奏しやすいかどうか→演奏者の気持ちがわかる必要
作った楽器の音が心地よいか→作曲者やリスナーの気持ち
これらの気持ちや感覚を手に入れるには、
その職種の経験を積むのが早い
(次点で、近接の職種でリサーチをする)
・・・
つまり、サウンドエンジニアを目指す場合
サウンドデザイナーやサウンドも扱う可能性のあるプログラマー(もしくは近接の職種)を経験してから
という、2段階目の職種なのかもしれない。
なかなか厳しいけど、
好きな人にはとても良い職種
サウンドエンジニアで良かったこと
ひたすら感謝される 幸せ
専門性が高い分野であるため、判断ミスがあると実装不能になる。
その判定をするのにはとてもいろいろな経験をつまないとできないかもだけど、うまくいったときは、とても心地よい。
自分が納得できる形に、ゲームのサウンドに関われる
これはとても幸せだと思う。
サウンドの品質向上や、ゲームの印象が変わる とても重要な職種でもある。
料理店で例えると
食材や、料理されたものを、
テーブルの上に綺麗に配置したり、タイミングよく提供したり
コース料理なら、その順番や、後片付けなど、
お店の印象を良くする部分になる。
これらは、ゲームならではの話で
アセットの管理とか、開発時のワークフローなど、さまざまな部分で発生する。
そういう意味ではアセット管理者の領分でもあるのですが、サウンドのデータの扱いは特殊な場合が多く専門的なことになりやすいので、サウンドエンジニアがいると相談可能になり開発を柔軟にすることができる場合があります。
これらの設計は、ゲームの企画のサウンド演出面にも影響する場合があります。全体を見渡して、どのタイミングに大物の料理を持ってくるかといった調整。すべての品質を最上にできればよいですが、実際は限られた期間開発コストや効率、どこに注目するか見定めるのも重要です。
開発時は、開発メンバー
ゲームリリース時には、ゲームのユーザー
が
おいしく料理を食べる=幸せな環境
ゲーム開発環境が良ければ、より良いものを提供できる可能性が高くなる。
サウンドエンジニアはゲーム開発と最終的なゲームの印象を良くするとても大事な職種と考えている。
興味がある方は、なかなか希少種なので、
この挑戦にぜひ挑んでみてください。
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