見える化することで広がる世界
私が今勉強しているのは
Tableauという道具を使って
形が分かりにくいデータを可視化し
認識しやすくする
という技術と知識です。
実はデータ自体には意味はありません、
データを人が見て理解したときに始めて意味を持つものです。
そのためには人がわかりやすい形に整形し直す必要があり、
多くはグラフ表現や画像表現することにあたります。
これが、可視化すること、ビジュアライゼーションのことです。
私は一時期、多国籍な工場で事務員をしていたことがあります。
そこで働いている方々は多種多様で、
日本語がわかる方、喋れる方、ひらがなは読めるけどカタカナ読めない方、ローマ字なら読める方、聞き取り苦手だけど漢字読める方、英語できるけど、日本語は勉強中な方、それぞれの国も違うので書類や掲示物など、どうしても文字で表現しないといけないものをどう表現するか頭を悩ませていました。
いろいろ考えた末に完成した一例。
簡単な日本語と英単語で統一して、イラストを多用、目につくところに貼って、紙片手に説明してまわりました。
結果、イラストの力は偉大!ルールを守ってもらえるようになりました。
これはデータの話ではありませんが、
共通認識のない言語を傍に退けて、イラストで可視化することで認知してもらう、ピクトグラムやユニバーサルデザインのように誰が見てもわかる方法で共通認識を持つことができるようになりました。
「ルールを可視化」のパワーを味わった出来事です。
ここでTableau的な話に戻します。
一般的なクロス集計表
同じ内容を棒グラフにしてみました。
パッとみて一番大きいところはどこか、その商品はなんなのか、逆に小さいのは?この2本の長さは僅差だけれどどうしてか?
数値を棒状に表現することで色々と思考が流れ出します。
そして、このグラフを見ても感じることは人それぞれ、
この同じ共通認識を持ちながら、多様な視点と思考が交わっていくことで、見えてくる世界が広がっていきます。
可視化することの大切さとは、
わかりづらいものが見えることでわかるようになる。
共通認識の上で素早く思考を開始できる。
見えたものを共通認識として持ち、意見を交わすことができる。
参考文献
・Master KT 「データドリブンの極意」技術評論社, 2021