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自信の正体

ポルトガルに来ています。
6月中旬になると、一気に夏になり連日30度を超えていますが、日陰に入ると涼しく、肌寒く感じることもあるほどです。これぞ地中海性気候といったところでしょうか。
7月、8月になると、40度を超える日も出てくるというので、日差しには要注意。服装も寒暖差と日差しから身体を守ることが大切になります。
世界中を旅していると、環境や気候の変化から身体を守る重要性を強く感じさせられます。

先日あるインタビューで、あなたの生活にとって大切なものは何ですか? という質問を受けました。
いろいろと考えた結果、「栄養」と「好奇心」なんじゃないかと思いながら旅しています。
栄養とは、体に必要な栄養素だけでなく、精神的な面の栄養も必要です。健康という言い方も出来ますが、僕には栄養の方がしっくりきます。身体がしっかりしていれば、行動の源である好奇心によって、行く場所や会う人、生活が変わってくるので、この2つが大きいなと思います。
移動距離や時差、気候と寒暖差などに適応するには、食べ物、サプリ、服装、運動、そして休養が大切です。
移動時でも食べ物から毒を入れすぎないこと(食事)、体の循環を良くして必要な栄養素を補給すること(サプリ)、適度に休息を取り、身体を動かし硬くしないこと(ストレッチ、コアトレーニング)、そしてその都度適温を保てる服装であること、これらをかなり意識して取り組んでいます。
中でも1日に何度も口にする飲み物、特にコーヒー好きな人は気をつけて下さい。劣化のひどいコーヒー豆からは大量のカビ毒が体内に入る恐れがありますので。
この後は、アフリカとヨーロッパを巡るので、体調管理が一番のポイントになってくるのは間違いありません!

前置きが長くなりましたが、今回は「自信」についての誤解を解きたいな、と思っています。
なぜかと言うと、「自信」があるのとないのでは、結果が大きく変わってくるからです。
自信は、過剰になるのも良くないですし、ないのも困りものです。
どちらかというと自信がない、自信が持てない人の方が多いように感じますが、それは自信について誤解しているからではないでしょうか?
僕は学生の頃、全然自信がなかったです。正確にはないというか、上手くいかない、という感じでした。スポーツをしていたのですが、自分が思っていることと、結果が全然違うので、落胆する日々でした……。
外から見ると、「自信が持てない人」だったと思います。
その時に考えていた自信とは、大きな事を成し遂げることによって付くものでした。大きな試合で勝つことや、優勝するなどです。
これが勘違いだと気付いたのは、大人になってからです。
自信と関係していたのは、小さな事をどのくらいクリアしたのか、だったのです。
自分で考えて、自分で決めた事が出来た数、これこそが自信と繋がっていたのです。
大きな事を達成出来たから、自信が付くのではなく、毎日小さなことを続けて、少しずつ出来ることが増えていくと、知らぬ間に小さな自信が付いていき、その結果試合に勝てたり、何かを達成出来たりするのです。

何かを成し遂げた「大きさ」
ではなく、
小さなバーを飛び越えた「数」
だったのです。

自信が持てていない人は、たぶん自分がクリアしてきた小さな事に、自分で気が付いていないのだと思います。それがあまりにも小さくて当たり前すぎるので。
毎日コーヒーを淹れ、その後に台を拭くことや、什器を乱暴に扱わないこと、疲れていても笑顔を出すこと、等々。こういうことが出来る人は、いずれ自分の中の小さな自信が出てきて、気が付くと芯がブレなくなっています。
お客様がたくさん来るお店というのは、綺麗にトイレ掃除がしてあったり、丁寧に物作りがされていることの繰り返しの上に、出来上がっているのです。
笑顔の挨拶や掃除が大切だといわれるのは本当で、自信はその小さな積み重ねで付くものなのです。
自分を信じると書いて、「自信」。
皆が持つことが出来るのが「自信」の正体です。
 

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