店主のひとりごと #05
このnoteは、新潟県上越市にある「たてよこ書店」という小さな書店の店主によるnoteです。『たてよこのあれこれ』と『店主のひとりごと』という2つのマガジンを更新しているのですが、『店主のひとりごと』では、店主の日常やまちのこと、読んだ本や見た風景などを記録していきます。
『たてよこのあれこれ』はこちらから。
2024年3月14日2時30分 いま思うこと
3月の営業を終えて東京に戻ってきました。20時に出発して、24時半過ぎに到着。あまり眠くならずに、天気も良く、ナイスなドライブでした。途中、車載スピーカーとの接続が悪く、無音になった時間が1時間ほどありましたが、それもそれでいい時間。考えごとをしながらひたすらにアクセルを踏み続けていました。
コーヒーを飲みながら運転しているので、深夜に家に到着してもあまり眠くなりません。そして個人的にみなが寝静まったこの深夜の時間がすごく好きなので、いつも何か始めたくなるのです。このnoteを書いているのもそういうこと。深夜2時30分。眠くありません。
時期が時期ということもあって今月の書店には、高校を卒業して、これから上京するという子が何人か来てくれました。「楽しみだけど、不安の方が大きいです」「東京は嫌いなので、ちゃんと勉強だけして卒業したら戻ってきます」「何かやっておいたほうがいいことってありますか」という感じで色々とお話。これからいろんなことを見て、聞いて、知って、経験して、一歩ずつ前に進んでいくであろう彼ら彼女らがキラキラして見えました。
上越市にはいくつかの専門学校と教育大学、看護大学くらいしかないので、就職する人やそれらの教育機関に進まない人はだいたい市外に出ていきます。そしてそのまま戻ってこないというケースがほとんど。よくある話ですが、「このまちはつまらない」「なにもない」「仕事がない」という声が多いです。まぁそれはそうなのかもしれないけれども。
本当はあるのに知らないだけだったり、そもそも知るきっかけがなかったり。
あとは受け身なことが多いですよね。まちやそこでの生活は誰かがおもしろくしてくれるものだと思っていて、自分で何もしようとしなかったり。
さぁどうやってその課題をクリアしていこうかなと考える日々です。
戻りたい、戻ってみてもいいかも、おもしろそうと思ってもらえるようなまちにしていきたいし、そういう仕事をつくっていきたい。
これから旅立つ彼ら彼女らと数年後に上越で一緒に仕事をしている世界線をめざして頑張るぞ。
2月3月と書店とは別のスペースの内装工事を進めていました。
そこでは「地域文化」をテーマにしたスペース(お店)をつくろうと準備をしています。そもそも「地域」とは、「文化」とは、「地域文化」とは、みたいなところをぐるぐる考えて書いて、また考えて書いて、の繰り返し。
終わる気がしません。
が、内装は完成に近づいてきました。
やっぱり何かをつくっていく段階はすごくワクワクしますね。広げていくフェーズになると少しプレッシャーですが。
身体を動かしてDIYで作業を進めたあとは、頭を使ってコンセプトを詰めていきます。
確定申告も終わりかけ。提出しようとしたところ、マイナンバーの署名用パスワード?がわからず、断念。5回間違えるとロックがかかってしまうため、4回粘ってみたものの通過できず。もう無理かと諦めかけたそのとき、全て大文字だということを知ります。これは先に教えて欲しい。少なくとも年1回しか使わないパスワードなのに覚えているわけがない。
これはラスト1回で挑戦してみるべきか。おとなしく役所に変更に行くか。
期限は残り2日です。
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一応、今月で大学を卒業します。
大学4年生になる前に休学して事業を立ち上げて、復学してからもあまりいかなかったので、ここ2年間はあまり大学生という感覚はありませんでしたが、それでも気にかけてくださる先生方はいらっしゃって。ありがたい限りです。そういえば学長と学長室でべらべらとお話するなんてこともありました。(借りていた本返さなきゃ。今思い出した。)
まさか自分が休学して、しかも自分で事業を立ち上げて、お店まで作って、さらに東京と行ったり来たり2拠点で生活しているなんて、入学当初の自分からは考えられませんでした。どうしてこうなったんでしょうね。転機は間違いなく2020年10月に1ヶ月間尾道に滞在していたことですが。いろんな偶然が重なりました。
愚直に自分がつくりたい未来、仕事、ライフスタイルを追い求め続けていまに至ります。それはこれからも曲げません。誓います。
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そんなこんなでたてよこ書店は少しずつ進化しています。
4月以降も相変わらず、東京と新潟を行ったり来たりし続けます。
つくりたい未来を実現させます。
2024年3月14日3時30分 いま思うこと
少し眠たくなってきました。
それではまた。