「なんとなく良さそうなことを眺めている暇はない」
見た目の良さ、耳障りの良さは大事。
宣伝や広報などの見せ方は、大いに工夫した方がいい。
だから新しいプロジェクトを発表したりこれまでの事業の改善点を発表したりする時は、メリットや強みをアピールする。
でも、良さそうに見えるものや良さそうに聞こえるものは、本質や問題点を隠すことがある。
私は、自分の仕事に関係ないものなど、ちゃんと意識して考える必要がないと、なんとなく良さそうなものはそのまま「いいなぁ」とぼんやり見てしまいがちなので、「これってどうなの?」と問題意識を持てる人には感心する。
問題意識というのも、重箱の隅をつついたり難癖をつけたりするわけではなく、本質を突くもの。
「本当にそれできるの?」
「本当にそれは必要なの?」
「そもそもなんでやるの?」
まぁ、こういう質問も時には意地悪になるし、「こういう質問をするのはかっこいい」と自分に酔ってるだけの人もいたりするけど。
先日、会社の上層部が集まる会議があって、本質を突く発言をたくさん聞くことができて、刺激になった。
「さすが上の人たちだなぁ」と心底思えた。
私もいろんな人たちと意見交換しながら、アイディアをブラッシュアップしたり選んだり決めたりする。
顧客のニーズや自分たちの働きやすさも考えるし、上の人たちが考えそうなことも意識しながら仕事をしている。
時には上層部の意見を確認しながら進めていくこともあるけど、大抵の場合、自分の部署の上層部に限られる。
いろんな部署の上層部の意見を直接聞けたのは、とても刺激になった。
「自分たちが考えてたのは小手先だったなぁ」と思えたし、「たしかに根本的なところは無理だと思い込んで手をつけようとしてなかったなぁ」と反省した。
現場感覚も大事だけど、鳥の目も大事だなぁ。