「本当の自分らしさは隠していても滲み出てしまうもの」
私も若い頃は「自分にしかできないことをやりたい」「自分らしさを出したい」「結果を出したい」と、肩に力が入っていた。
自分が他の人より優れていると思いたかったし、ちゃんとアピールしたら周りもそう思ってくれると思っていた。
あからさまにアピールするつもりはなく、それでもみんな共感してくれると心のどこかで思っていた。
褒められることもあっても、喜びまではしても、ありがたさまでは感じていなかったかもしれない。
もしかしたら「当然」と思ってたのかな。
それで、自分の思うような評価が得られず、他の人がその評価をもらっていると、イライラしていた。
「私だってそれくらいできるのに」「あの人より私の方ができるのに」と。
今思い返すとお恥ずかしい。
さらにお恥ずかしい話が、今もその思考回路は完全には消えていないということ。
ただ、以前よりは「自分の力を見せつけたい」という変な闘争心とか自信過剰さとかは薄れている。
上の人も下の人もいろんな人がいて、いろんな得意不得意があることに、ようやく視点を向けられるようになったからだろう。
上の人がなんでもできるというわけではない。
下の人だからなんでも教えてもらわないとできないわけではない。
それぞれの世代で得意不得意があって、さらに個人によって得意不得意がある。
私自身のことも、周りから思いがけないところで褒めてもらったり、「こんな癖があるよね」と言われたりして、自分で気づかなかった「自分らしさ」に気づく。
自分がアピールしていなくても、滲み出ているんだろう。
「自分らしさ」というのは、良いのもあれば悪いのもあるとは思う。
悪いのは気づいた時点で直して、良いのは残す方向で意識していけばいいんだろうね。
やっぱり「自分らしさ」は欲しいな。