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「許すはよし、忘れるは、なお良し」

許すはよし、忘れるは、なお良し
   ロバート・ブラウニング
   (イギリスの詩人)

マルチョン名言集・格言集


同僚にとても苦手な人がいる。
向こうも私のことが好きではないみたい。

お互いにできるだけ関わらないようにしている。
私自身、それが一番いい振舞い方だと思っている。

喧嘩をしたわけではないし、何か大きなきっかけがあったとも思えない。

でも、私は初対面から「ちょっと苦手なタイプだな」と思ってしまったし、もちろん自分ではそれを態度に出さないように意識していたつもりだけど、無意識に出てしまっていたのかもしれない。

とにかく、何がきっかけでこじれたか分からないけど、仲は良好とは言えない。正直、周りに緊張感を走らせてしまうくらいに悪い。


必要最低限しか話さないし、分からないことがあっても、本人に訊かずに、周りに訊いてみたり、間接的に教えてもらうように仕向けたりする。

それでも直接訊かないといけないことも出てくる。周りを巻き込みたいわけでもないし、私が避けようとするのがするのが状況を悪化させるのかなと反省して、自分の気持ちに余裕のある時に限るけど、仕事に関係ない話を振って歩み寄ろうとすることもある。

向こうは普通に返してくれることもあるけど、大半はそっけなかったり、「なんでそんなことで話しかけてくるの?」という表情を返したりする。私の捉え方の問題もあるかもしれないけど、あながち外れていないと思う。

私も相手に良くない態度をとっていることもあるかもしれないから、あまりその人だけを責めるのは良くないけど、正直、周りが私に同情してくれるほど「理不尽すぎる」と感じざるを得ない態度を取られることもある。


女同士だし、私より先輩だということもあって、なかなか面と向かって「私の何が不満なんですか?」と問い詰めることもできない。

周りに迷惑かけるのも嫌だし、泣きだされても困るし。


昔、同期の女性とうまくいかなかった時に、相手から攻撃されても、相手が周りを味方につけようと動いていても、私は何もせず、そのおかげで周りの信頼を得られたことがある。私の中では割と大事な成功体験。

その経験もあって、今回も理不尽な態度を取られても仕返しなんてもってのほか、自分の心に鈍感になることにした。

相手のことを理解して、「許す」ことができればいいけど、それは無理そうなので、「流す」ように心がけた。「忘れる」ができたら幸せなんだけど、性格的にこれがなかなかできない。


本当は、自分から周りの人に同情を求めるのは避けたかったけど、さすがに限界を超えてしまって、自分が潰れてしまわないように上司に助けを求めてしまったけど。

すると、上司もそれに気づいていて、問題視してくれている様子だった。

上司に告げ口するみたいで卑怯な気がして遠慮してたけど、どう考えても度が過ぎるし、それが原因で今度は私の態度がおかしくなると、他の人からしたら二次災害になってしまうので、打ち明けてよかったと思っている。


しかも、他の部署に、私の肩を持つためではなく、自分の経験から、その人のことを「良くない」と言ってくれる人がいて、正直嬉しかった。

自分の部署の中だけだと、一方的に非難してるだけという可能性があるけど、他の部署の人から見ても「あのやり方は間違ってる」「あの態度は良くない」という声があることを知って、「私が100%悪いわけじゃないんだ」と思えてほっとした。

「自分の感覚がおかしいのかな」「自分が悪いのかな」と反省しようとしたり、「どうしたら解決するかな」と悩み続けたのが報われた気がした。


私の考え方や感じ方は直すところがたくさんあるかもしないけど、今は「これまでの我慢や努力が報われた」と安心して嬉しくなっているのが、今の自分に素直な気持ち。

「私のことを理解してくれる人もいる」という事実があることが分かったので、それを支えに、調子に乗りすぎないように心がけながら、次のステップに進もう!




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