「余白がない。暗闇は光で照らさなあかん。『仕方がない』がなくなった。」
余白のある人間になりたい。
余白のある人生を送りたい。
漠然とそんな思いがある。
R-指定さんの言葉に、何か感じるものがあった。
それが何なのか突き止められていないけど、思うままに書き留めてみる。
できないから隠してる。
分からないから隠してる。
見せたくないから隠してる。
誤解されたくないから隠してる。
私にもそうやって隠しているものがたくさんある。
隠してるつもりはないけど隠れてる、というのもあるかもしれない。
この隠してる部分、隠れてる部分を「余白」と呼ぶとすると、私はこの余白は広めにとりたい。
すべてオープンにするのは抵抗がある。パーソナルスペースと似ているのかもしれない。
私生活を何でもオープンにしている芸能人よりも、SNSを一切やっていない芸能人の方が、プライベートの過ごし方や考え方をもっと知りたくなる。
「リリースしたら、もう僕たちのものではないので、解釈は聴いてくれてる人に委ねています」と、歌詞の解釈を説明しないアーティストの真の意図は、もっと知りたくなる。
訊かれてもないのに自分のことをベラベラ話している人よりは、話を振った時に自分のことや考えを話し出す人の方が、興味が湧く。
誰かの受け売りだけど、好きな人のことは全部知りたいと思うけど、会えない時間に好きな気持ちが育っていく。
ストレートに成功を収めてる人もすごいけど、苦労したり回り道したりしながら輝いている人は、「どうやって克服したんだろう」「なんで一度道を外れたんだろう」と興味を持ってしまう。
どちらが正解かということではない。
どちらが好みかというだけで。
私は私だけが知っている自分を持っていたい。
自分の哲学とか、誰かと共有するのが目的ではない趣味といったものを持っていたい。
そう思う根本には、自信のなさや見栄があるんだとは思う。
「薄っぺらい人間だと思われたくない」
「つまらない人生だと思われたくない」
でも同時に、過去の成功体験も背景にある。
「この人、気が合いそうだな。仲良くしたいな。」という人と話す機会が増えていくうちに、自分では「こんな話しても楽しくないだろうな」と思って隠していたことを話してみて、意外にも興味を持ってもらえて、さらに仲良くなったことが嬉しかった。
「会話の引き出し」と呼ぶのかもしれないけど、この余白が広ければ、人間として魅力的になれる気がしている。
自分の余白に興味を持ってくれる人と出会えることが嬉しいように、相手の余白を見せてもらえるのも嬉しい。
私の余白はまだまだ白い部分が多くて、前に書いたものが消えかかっているところもあるけど、自分が好きなことで埋めていきたいな。
「ミステリアスな魅力がある」というところまではいかなくても、自分が自分に飽きないためにも、余白にいろんなことを書き足していきたい。