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「楽観主義者はあらゆる問題の中に機会を見い出す」
悲観主義者は
あらゆる機会の中に問題を見い出す。
楽観主義者は
あらゆる問題の中に機会を見い出す。
ウィンストン・チャーチル
(政治家、陸軍軍人、作家)
「悩む」と一言でいっても、人によって頭の中の状態が違うと思う。
同じところを堂々巡りして実質的には思考停止している人と、前に進むために全力で具体的に考えている人がいる。
同じ「悩んでるんです」というセリフでも、前者は「何も考えられなくなってるんです」で、後者は「考えてるんです」が正確なのかもしれない。
でも、他の人の思考回路を意識して発言するわけじゃないし、どちらも「悩んでるんです」という言葉になってしまうことはある。
前者は悲観主義者で、後者は楽観主義者といっていいだろう。
私は悲観主義者なので、ちゃんと前に進むために考えられる人を尊敬するし、憧れる。
石橋を叩いて壊したり、結局渡らなかったりするタイプの私は、リスクを避けられていることもあるけど、無意識なものも含めると、貴重な機会を逃していることが多々ある。
新しい仕事を任される時とか、難しい仕事の担当になった時、「嫌だな」「逃げたいな」「めんどくさいな」と思う人の方が多いとは思う。
でも、次のステップとして、「まぁ、でも自分の経験になるだろう」「これができるようになったらスキルアップできるな」「よく考えたらおもしろそうだな」と、視点を変えて受け止められる人もいる。
私もできるだけそちらに意識を変えようと努力するけど、切り替えが遅い。
ありがちな思考だけど、できない理由を探したり、やらなくていい理由を見つけようとしてしまう。
でも、以前もヒロシさんの言葉を引用して書いたように、「しなくてもいい苦労はしなくてもいい」とも思う。
それに、楽観主義者が優れていて、悲観主義者は落ちこぼれだというのも思い込みかもしれない。
悲観的に考えるから、事前にリスクをピックアップして回避するのは、悪いことじゃない。
どちらのタイプにしても、「考える」ことをしてたらいいんじゃないかな。
仕事でも、どちらのタイプもいるからうまく回るのかもしれない。
なんでも「おもしろそう」「やってみよう」「なんでやらないの」というタイプの人は物事をどんどん前に進めていくエネルギーは強いかもしれないけど、「これをやるとしたら何が課題になるかな」「これは利益につながるのかな」というタイプの人がストッパーとなって、事前に検討や調整をしておいた方が、手戻りもなく円滑に仕事が進むとも言えると思う。
きっと社会にはどちらのタイプもいていいし、いた方がおもしろいんだと思う。
人はないものねだりをするから、楽観主義者は悲観主義者を、悲観主義者は楽観主義者をうらやましく思っていることも多いんだろう。
もしかすると楽観主義者の方が人生は楽しめてるのかもしれない。
だからといって、私が自分と真逆のタイプの人間になるのはそう簡単ではない。
自分のことを否定しすぎず、変えたいところはマイペースに変えて、自分が納得できたらいいのかなと思う。
「悩んでる」という言葉を使ったとしても、実際には「考えている」タイプの人に変わっていけたらいいな。