見出し画像

「職能をどういう方向に進めていきたいか、それを磨ける場所としてどこが適切なのかという順番で考えていくのがいい」

(内定をもらっている会社のうち、どの会社を選んでいいか分からないという学生に対して)

2つお伝えしたい。

1つは、正解はたくさんあるということ。どの会社を選んでも、たいていその選択肢は正解です。もっと言うと、「数ある選択肢から大吉を引こう」と思ってること自体があまり良くない。大吉なんかなくて、たくさんある吉か小吉か中吉を1個選べばいいんです。それを大吉にするかは、入った後の自分自身なんですよ。どこに入っても、それを正解にすることができる。
だから、たくさんある正解の選択肢があると思うことがまず大事。

2つ目は、会社を選ぶんじゃなくて、自分の特徴に合致した職能を選ぶということ。職種、ですね。
例えば「お菓子の会社に入りたい」ではなくて、「自分は営業職をするんだ」とか「私のようにマーケティングをするんだ」とか、「いや、経理だ」「商品開発だ」とか、あるいは「研究をやるんだ」と。
1つ1つが職能と言われるもので、その職能をどういう方向に進めていきたいかというのがあって、それを磨ける場所としてどこが適切なのかという順番で考えていくのがいいと思います。

   森岡毅(マーケター)

「林修の初耳学」


仕事が嫌になると、「転職したいなぁ」と思ってしまう。

会社を変えたら解決すると思ってしまうから。

能力が発揮できないのは会社が合っていないだけで、環境を変えたら本領発揮できると夢見てしまうから。

でも、環境を変えれば人間関係から解放されると思ってしまうのも幻想で、実際には新しい人間関係に振り回されるだけ。

そもそもやりたいことが決まっていないと、能力発揮どころか、転職先すら決められない。


前の会社にいる時に、人間関係がうまくいかず、仕事も思うようにいかず、転職したら全部解決されると思っていた時期がある。

「逃げるための転職であればうまくいかないよ。また同じことを繰り返すだけだよ。」と信頼できる人に言われた。

その時は転職に踏み切らず、しっかり冷静になって考え直した上で転職を決めたら、その人も応援してくれた。

「今の会社で磨けるスキルは全部磨いた」とか「この能力を伸ばしたいから転職する」というような前向きな理由でないと、自分の選択を「大吉」にできないというのは、その人から教わった。


転職した今も、今の会社で終わりたくないと思っている。

次のステップに進むことが自分のキャリアの正解だと思っている。

でも、自分の人生においてどの能力を伸ばしたいのか、自分でまだわかっていない。

それが分からないから環境も選べない。

今の会社では広くいろんなことを経験できるから、焦りすぎず、何が自分の職能なのかしっかり見極めたい。



いいなと思ったら応援しよう!