ボイスメモ「speechy」、ついに実践デビュー!…そして、いきなりのポンコツ認定!
フリーライターの舘澤です。最近、ボイスメモ「speechy」というアプリを購入しました。ゆくゆくは口述筆記で、ライティング業務を効率化したいとか考えてます。
speechyを使い始めてから2週間位が経過しました。これまでは、概ね良いところを取り上げてきました。
しかし、ここにきて、欠点が目につくようになったのでご報告いたします。欠点というか、弱点というか…もうかばいきれないような致命的な弱みです。
それは、自分に向けられた声で、しかもある程度の音量でなければ聞き取れない、ということです。
これまでなぜ気づかなかったかと言うと、私が口述筆記と言う形で利用していたからです。つまり、彼に向けてわざわざ話していたため、speechyも自身の聞き取り能力を思う存分発揮することができたわけです。
しかし、インタビューや日常会話は、もちろんそういうわけにはいきません。実際、先日、対談の仕事があったのでspeechyを利用してみたのですが、これが全然、全く、聞き取ってくれませんでした。
私は対談の際、対象者から5メートルくらい離れた場所にスマホとICレコーダーを置いておきました。本当はもっと近くに置きたいのですが、写真撮影の邪魔になってはいけませんので。
すると、speechyは見事に、何一つ、聞き取っていませんでした(ICレコーダーが正確に聞き取っていたので、仕事上は何ら問題はありませんでした)。
最初は、5メートルという距離が遠すぎたのかと思ったので、家に戻って少し実験をしてみました。
4メートル、3メートル、2メートル…ダメです。全く聞き取れません。ようやく1メートルのところで、反応を示しました。
しかし、その場合も、同じ高さに置かれていて、しかも、こちらがスマホの方向を向いて喋らないと聞き取ってくれません。
お前は、へそを曲げた彼女か。
何度も言ってるように、私がspeechyを購入した最大の目的は口述筆記にあります。が、その次の目的として、インタビューや対談の際の無駄なテープ起こしを避けることにありました。
口述筆記はいいとして、テープ起こしに関しては明らかに失敗です。
今回は対談だったからダメだっただけで、マンツーマンのインタビューなら、対象者との間にスマホを置けば何とかなるかも、という望みはあるものの…正直信用ならない。speechyをかけるくらいなら、無難にボイスレコーダーを回すかな。
もしかしたら、ワイヤレスマイクや集音マイクを使ったらという可能性はありますが、それもやはり写真撮影の邪魔になりそうだし。っていうか、そこまでするのもなあ。
【結論】
speechyのインタビュー利用条件
・範囲1メートル
・はっきり話すこと
・高さを揃えること(下過ぎても、上過ぎてもダメ)
・マイクが対象者の口元に向けられていること
↓つまり
使い物にならない。特に2番目の「高さを揃える」のが意外とむずい。取材中、自分の額にでもスマホを貼り付けておくしかない。笑かす目的ならいいけど、企業のお偉いさん相手にそれをやるのは正直しんどい。
【余談】
ICレコーダーで録音したものをspeechyに聞かせればいいじゃん!と思ったあなた。それ、私も思いつきました。でも、実践してみたら、聞き取ってくれませんでした。
こいつは、どうやって区別しているのか分からないですが、機械が発する音は認識してくれないんです。テレビも、パソコンも、スマホも、とにかくスピーカーを通して聞こえるものには耳を貸さないと固く誓ってるみたいです。
読み返してみると、ガッカリすることも多いですが、なんか、上京したてで騙されまいとしている若者みたいですね。自分に向けられた言葉しか聞き取らないとか硬派だし。そう考えると、可愛く思えます。
さて、どう使っていくかな。