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「そんなの学校で教えてくれたっけ?」研究生活で気付いたこと

タテノイトの副代表・舘野春香です。

代表の舘野繁彦とともに地球惑星科学の研究に従事していました。
(前回の記事はこちら)

今回は、私の子どもの頃から研究生活までを振り返り
今、目の前にいる子どもたちへの想いを綴ってみたいと思います。

いわゆる一般的な社会のレールにはそれはもう忠実に乗ってきた。
大人の前ではいわゆる「良い子ちゃん」。

でも、本当の私は『みんなと違う自分でいたい』。

その狭間で「みんなと同じ」を装って、時には出来ることも出来ない振りをして、大人が設定した「正解」に効率良くたどり着く術を身につけて、出る杭にならないように生きてきた。

そんな私が、大学で研究を始めて、
『そんなの学校で教えてくれなかったじゃん』
と思ったこと。

それは…

「みんなと違うことが大切だ」

ということ。

「未知」を「既知」にするのが研究。

当たり前のことだけど、先人たちと同じ事をしても「研究」にはならない!

投稿した論文が学術雑誌に受理されるかどうか、
どれくらいの規模の研究費を獲得できるか、
そこに大きく関わるのが、

独創性
新規性
創造性

!!!!!!!!!!!!!!
今さらそんなこと求められても
!!!!!!!!!!!!!!

トックノ ムカシニ テバナシマシタ

そんな私でも、

うまくいかない実験であっても
試行錯誤しながら解決していく過程は、
めちゃくちゃ楽しかったです。

こんなところで実験していました

その結果

「世界で自分しか知らない真実」

を手にした瞬間の興奮は忘れられないし、
自分のやったことを論文として世に残せたことは
誇りに思っています。

独創性
新規性
創造性

これらが評価されるのは、
科学の世界だけでしょうか?

いえ、他の職種でも評価されることですよね。

もちろん、
研究で評価されるため
社会で評価されるため
に生きているわけじゃない。

ただ、
子どもたちを見て、
心から思うこと。

独創性
新規性
創造性

どの子も、誰だって、
みーんな、持っているんです!

でも、、

年齢とともに、
それはもうアッという間に、
なんなら未就学児のうちに、
失われてしまいがち。

無理して周囲に合わせて、
枠にはまろうと苦しんだ挙げ句、
社会でも評価されない。

だったらいっそのこと、
その枠からはみ出して
自分らしさを手放すことなく、
生き生きと今を過ごして欲しい、
そして、幸せな未来を手に入れて欲しい。

そんな想いを胸に、
子どもたちと日々過ごしています。

タテノイト副代表
舘野春香

著者近影。この看板がなくなる最後の日でした。