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長年の疑問に感じてきたことの一つの答え 紹介酒は天野酒 僧房酒

長年疑問に思っていたことが、南北朝の争乱の際に出て来た楠一党と天野山金剛寺(開祖は行基上人、奈良の大仏を作る際にアマルガム製法を応用し、大仏様の顔を金で色を付けた)の資金源と、何故、金剛寺でハイスペックの僧房酒が造られていたのか?
最近、Quoraで質問の回答の中に水銀に触れた回答をいただいたので、金剛山系に水銀鉱山って有ったのかどうかを調べてみましたけど、金剛山~和歌山県、奈良県、三重県にまたがって水銀鉱山が沢山あった事が解りました。(楠一党の勢力範囲であり、金剛寺の勢力範囲でもある)

※下の写真は天野山金剛寺 金剛寺HPより引用

天野山 金剛寺


楠木正成公出自に関しては、橘氏と言われていますが、橘氏と秦氏の関係は深く、秦氏系列の神社に橘氏の一族が祭られている所があるようです。
古代秦氏に関しては、機織り、水銀を使用した朱の技術、酒造りの技術等を持っていた訳ですけど、楠木正成公が歴史上に登場できた理由の一つが、朱を扱う商人だったという話があり、楠木家が橘氏の出と言うのは、調べていて事実なんだろうなと思いました。

※下は楠木正成公像 湊川神社HPより引用

楠木正成公


元々、秦氏の酒造りは、京都の太秦の大酒神社から始まり、松尾大社、伏見稲荷とつながっていますが、河内長野には、古代秦氏の一族が沢山移り住んだという話が有りますし、秦氏の酒造りや水銀の扱いの技術を基に、南朝が室町時代~戦国期を経て、江戸時代まで存続できたと考えれば、非常に納得が出来るなって感じましたし、金剛寺でハイスペックの僧房酒が造られた背景には、秦氏から継承した酒造りの技術と朱(水銀)の商売からの利益があれば可能だったんだと思いました。

※下は伏見稲荷大社 伏見稲荷大社HPより引用

伏見大社


アマルガム精錬法、徳川家康公が、銀の生産の為にどうしてもスペインから手に入れようとして、行ったのが伊達家を巻き込んで行った慶長の遣欧使節で、実際にアマルガム精錬法を当時の遣欧使節は持ち帰ったようですし、日本酒の古式造りを見ていて、ワインやシェリーの製法と重なることが多いのは、朱と酒造りを生業にしていた京や堺の商人が当時、シェリーの酒蔵に滞在した際にシェリー造りの製法を実際に見て持ち帰って日本酒造りに応用したように思います。

※”にほん”さんを訪ねる!@コリア・デル・リオ,スペイン Los ”Japón”s en España @Coria del Río,Españaより引用



因みに銀や金の採掘で一躍江戸幕府初期に幕閣の幹部までのし上がった大久保長安氏は、アマルガム精錬法を知っていて実際に使用していたようですが、彼の出自は観阿弥家で楠一党と関係が深かったようで、元は優秀な山師として甲州武田家へ入り、武田家滅亡の際に徳川家康公に拾われています。

※下記は東照大権現像(徳川家康公)久能山東照宮HPより引用

徳川家康公

日本酒テイスティングデータ
銘柄 15、天野酒 僧房酒

主体となる香り

 原料香主体、発酵食品を思わせる香りを含んだ

感じた香りの具体例

焼いた餅、バター、鼈甲飴、薄口しょうゆ、みそ、麹、黒糖、カラメル、檜、切り干し大根

甘辛度 甘口

具体的に感じた味わい

芳醇でスッキリとした飲み口、ふくよかで厚みのある甘みが主体、後味はキレが良い、ふくらみがあり鼈甲飴を思わせる含み香

このお酒の特徴

ソーテルヌの甘口白ワインを思わせる上品な甘味を持ちなめらかで、後味のキレの良い醇酒

4タイプ分類 醇酒

飲用したい温度 20℃前後、又は50℃前後

温度設定のポイント

20℃前後にて芳醇でなめらかでキレの良い味わいを引き出す

50℃前後にてふわりと甘くキレの良い味わいを引き出す

この日本酒に合わせてみたい食べ物

大阪寿司、穴子の押し寿司、鰤大根、肉じゃが、里芋の煮つけ、ふろふき大根、味噌煮込みうどん、きつねうどん、伊達巻、明石焼き、う巻等

お問い合わせは 酒蔵 http://amanosake.com/

Quoraテイスティングブック https://jp.quora.com/q/vqteahszdbwtotmx
※日本酒4タイプ分類に関しては、SSI(日本酒サービス研究会)の分類方法を引用し、参考としています。
※写真は製造元酒蔵様のHPより引用しています。

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