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「瓜いかが?太刀魚ラクだね、日本人」~葉月の旬(2014年8月)

●今回は、瓜が2種類入っての旬食材メニューでお送りしております。

 苦瓜(ゴーヤ)は、NHK朝のドラマ「ちゅらさん」からブームに火が付いたとも言われてますが、今は八百屋さんだけではなく、この暑い日差しを遮る日除けとしてもよく見掛ける、お馴染の野菜になりましたよね。 (^∇^)

 ゴーヤの本名は、「ツルレイシ」
 原産地はインドを中心とした東南アジアで、こうしてもろもろ見ていると、何でも中国を経て・・・江戸の頃に日本に伝来(!)
 沖縄や南九州に普及をしたとのこと。 👀
 ちなみに「ゴーヤ」というのは、沖縄での呼び名なのだそう(!)
 炒めるも良し、塩もみにして和えるもよし♡
 このHPの健康アドバイザー、林先生曰く、ぬか漬けにしても美味しいとの事です。 (〃∇〃)

●さて苦瓜とも呼ばれるくらい、苦みのある野菜なんですが。

 「苦みの原因は、中のワタにある(!)」のだそうで、苦いのが苦手な方は、この部分をスプーンなどで、よくよくこそげてやるとキレイに取れて、苦みも減ります。 👀
 沖縄では、夏負け防止によく食べられて来た食材なのだそうで、今年の夏はぜひぜひ、お世話になりたい野菜ですよね♡

●ところで今回の旬食材ですが、冬瓜も苦瓜も、素を辿れば「瓜」ですよね。

 この食材は、古くから日本に伝わって来たモノのようです。
 ・・・例えば古事記や万葉集、日本書紀にもその名を見掛けるんですが、見るからに持ち運びがラク(!)なのか???
 私こと山野亜紀の蔵書によると、よく進物に使われたとあります。 (^_^;)

 瓜は、大きく分けると「緑(又は青)」に「白」、「黄色系」と三種類に分かれるそう。 👀
 特に白瓜は、奈良時代から漬け物などに活用♡
 ・・・私的には、瓜の漬物には馴染がないのですが★
 言われてみれば、例えば奈良漬にも瓜が入ってますし。
 糠漬けや浅漬けに使われるのはもちろん、メロンの若いのを漬けての「メロン漬」なる商品もありますよね。 (゜-゜)

●野菜として食べるだけの瓜(今回の旬食材、苦瓜と冬瓜はコチラ★)もあれば。

 若いウチは野菜として。
 熟してからは、果物として食べる瓜もありまして・・・まぁ、大まかにいえばこの2つに分かれるんだそうです。 👀
 ちなみに、日本で古くから果物として食べられていたのは、「真桑瓜(まくわうり)」のようです。

 先日のNHK大河ドラマ(黒田官兵衛)でも、おねが子役の黒田長政に食べさせていましたよね。 (^。^)y-.。o○
 美濃国(現在の岐阜県南部)の真桑村(今の本巣市)でよく作られているから・・・その名が付いたとか。 👀
 今でもマクワウリは、愛知県や滋賀県の伝統野菜として扱われているそう♡
 ちなみに、プリンスメロンやアムスメロンなどは、真桑瓜系統との交配で産まれた瓜なんだそうです。 (〃∇〃)

●さてそれでは、冬瓜はどうかと申しますと。

 やはり東南アジアが原産なんだそうで、日本には平安時代から栽培が始まったとか。 👀
 この瓜は、大きく育てば10kgを超すモノもあるそうで、その硬い皮に覆われているせいか日持ちが良く、夏に収穫しても冬まで持つからという事から「冬瓜(とうがん)」と名付けられたとか、まぁびっくり★
 ・・・でも、本当に冬まで持つわけでもないそうです。 (^_^;)

 また冬瓜はもともと、皮の表面に白い粉をふくそうですが、昨今の品種改良で、ふかない種類も多く出てきたのだとか。 👀

 さて、その・・・苦瓜と冬瓜では、どのように栄養素が違うのでしょうか。
 冬瓜の方なんですが、全体の95%がなんと水分(!)
 そしてその皮部分にはカリウムが多く含まれていて、もっとも高い利尿作用があるのだとか。 👀
 ちなみに種の方は、漢方では「冬瓜子(とうがし)」と呼ばれていて、煎じて飲んだり。
 痔や、打ち身の外用薬としても使われるとか。 Σ(・□・;)

 「肥満予防に、効果的なサポニン」や、「抗ガン作用のトリテルペン」を含み、むくみや血圧降下、暑い時期には身体を冷やす効果があるので、ホントに優れたお方なんですよね♡

●これに対して苦瓜は、苦み成分の「モモルデシン」は肝機能向上、血圧抑制にも効能があります。

 また、胃液の分泌を促すので食欲増進、夏バテ予防も♡
 ・・・そしてやはりカリウムを多く含むので、むくみ解消にも一役買いますし、苦瓜に含まれるビタミンCは、通常なら火を通すと壊れてしまうんですが、そこをぐっとこらえてしまうという根性モノ☆
 炒めてはもちろん、天ぷらにしてもその栄養素は、失われる事はありません。 o(^▽^)o
 食物繊維も豊富で言う事なしなのですが、冷え性の方は、身体を冷やす効果が大(!)なので★
 冬瓜ともども、様子を見ながら摂って下さればとのお話です。

●さてもう一つの旬食材、太刀魚の方にまいりましょう。

 関東よりも関西で好まれているお魚で、見たとおりのご面相★ (-_-;)
 身体が扁平で、刀に似ているから・・・だとか。
 はたまた、この方はちょいと変わったお方で、急ぐ時はもちろん、特になにもない時、エサを待ってる時など(!)
 頭を上にして、背びれを波打たせながら「立ち泳ぎ(!)」をされているらしい・・・★

 ちなみに、孵化したばかりの赤ちゃんの時でも、立ち泳ぎなんだそうで★
 そこから「立ち魚」・・・とも、呼ばれているとか。 ( ̄_ ̄ i)

●日本では、北海道南部から南に生息。

 回遊性の魚で、南の海で越冬、春から夏にかけて北上して・・・産卵をするとか。
 大きくなりますと、1.5Mほどにも育ち(!)
 下の絵のように・・・鋭い歯を持つ割には、平素は柔らかいイカやタコ、イワシなんかを常食。
 釣りをする人は、この鋭い歯ですぐに糸を切られてしまうので、針金で釣ったりもするんだそうです。 ( ̄_ ̄ i)

 そんな太刀魚さんなんですが、全身に纏っている銀色の表皮(「太刀箔(たちはく)」が特徴です。 👀
 これは、グアニンという高分子化合物の結晶で、これが全て剥がれると死んでしまう(!)ので、水族館での飼育が大変に難しいのだとか★ ( ̄_ ̄ i)
 またこのグアニンには、抗ガン化作用があるそう。 👀
 その他、その輝きを利用しての、例えば・・・セルロイドと練り合わせて人工真珠を作ったり、はたまた銀箔紙やアイシャドゥやマニキュアなんかの原料にもなるのだそうです。 (゜-゜)

●太刀魚が身に纏う、グアニンの威力・・・。

 それは精製をすれば、「白血球と血小板の数を増やす(!)」ので。
 急性白血病の方にも、効果があるらしい・・・とか。 👀
 また摂取をすれば、リンパ腫や胃癌などにも効果が認められる他に、外用薬としても、傷口に塗れば血止めにも使えるんだそう(!)
 ・・・ただ臭みがあるので、食べる時にはこの膜、取り除いてしまうので★ 
 ただ食べるだけでは、こちらのステキな効果・効能は、なかなかに披露して戴けないようです。 ( ̄_ ̄ i)

●さて太刀魚さん、鮮度が良ければ「お刺身」にしたり、「昆布絞め」にしてみたり。

 今回の「和心きらり」では塩焼きやホイル焼き、香味蒸しをご紹介しておりますが。
 シンプルに、天ぷらにしてもいけるそうです。 👀

 ・・・それにしても、太刀魚の刺身は細作りなんだそうですが、天ぷらは三枚におろしてですか。
 うーむ、太刀魚の三枚おろしって、むずかしそう・・・★ (-_-;)

 また太刀魚の脂肪には、コレステロールや動脈硬化を予防するパワーも♡
 真夏の太陽で傷ついた皮膚の乾燥を抑止して下さるばかりか、艶を良くしての美容効果もあるのだとか。 (〃∇〃)
 しかも、肝炎を改善する効果まであるそうです。

 ・・・細く長くて、ニクイ奴。
 ウロコがないので、下拵えもカンタン♡
 ぶつぶつっと切って、今年の夏はひたすらに・・・楽しもうではありませんか。 (*^^*)
 (2014.8.1 文責・山野亜紀)

〇2014年8月のお膳
「和心きらり(http://wagokoro-kirari.tokyo/)」より転載
  ・・・700以上のレシピ・旬エッセイ・ブログを現在、移築中。😅

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