《備忘録》外付けSSDをリプレースする【ひとまず終了】
前回は、MacBook Pro の内蔵SSDを換装した記録でしたが、今回は、外付けSSDをリプレースしようという記録です。
まずは、リプレース前の機器構成です。
*SSD:Samsung 840 EVO 1TB(2.5インチ SATA)
*ケース:ORICO 2.5インチ HDD/SSD ケース(USB3.0接続 SATA 3.0 UASP対応)
このSSD、元々は先代のMacBook Pro(15-inch Early 2011)に換装して入れていたもので、肝心の本体がお亡くなりになったので、外付けディスクとして再利用しているものです。
そして、リプレース後の機器構成がこちら。
*SSD:ADATA XPG SX8200 Pro 2TB(PCIe3.0x4 M.2 NVMe)
*ケース:TREBLEET NVMe M.2 SSDケース (M Key)対応 USB3.1 Gen2 10Gbps 外付けケース(ケーブル2本添付;USB-C to USB-A、USC-C to USB-C)
このリプレースの主目的は、写真と動画最終保管場所にしていた外付けSSDが、1TBでは容量が足りなくなったので、倍に増やしましょうというもの。飛躍的な読み書き速度の向上とかは、その次の目的です。
ただ、内蔵SSDの換装もそうなのですが、2.5インチSSDではなく、M.2 NVMe形式のSSDを選んでいるのは、将来我が家のMacをリプレースし、機器接続が「Thunderbolt 3/USB 3.1 Gen.2」ベースになったとき、本来の性能を発揮してもらえればいいと意図しているためです。
作業自体は全然難しくありませんが、ケース側のネジが多かったのは意外でした。見た目小さなケースなのでなめてかかっていたのですが。
早速接続し、SSDをフォーマット。性能を確認します。
元の外付けSSDの値はこちら↓。
USB 3.0接続ですのでさほど速度は出ませんが、全体としてスピードは向上しているのでよしとします。
しかし、SSDの稼働状況を確認しようとしたとき、問題が起きました。
なんとこのケース、「S.M.A.R.T. に対応していない」のです。
「S.M.A.R.T.」とは「Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology」の略で、HDDやSSDの自己診断機能のこと。ディスクの詳しい状況や、エラーがあればエラーも伝えてくれます。
SSDは、規格が新しくなればなるほど伝送速度も上がる分、発熱も激しくなります。熱が上がりすぎると急に性能が低下することもあり、S.M.A.R.T. 情報は貴重な手がかりとなるのですが......
これではお話になりません。
データコピー中に何度かケースを触ってみましたが、低温やけどはするんじゃないかと感じるほど(50~70℃?)熱を持っていました。
これはいけません。新しいケースを手配しなければ。
というわけでポチったのがこちら。
FIDECO USB3.1 SSDケース M.2 NVMe PCIE SSD (M-Key or B+M Keyのみ対応) ポータブル ハードドライブ エンクロージャ、 USB3.1 UASPサポート USB C + USB A インターフェース ネジセット ドライバ付き
実は、このケースが第一候補だったので、しばらく使ってみますが、結論を先に書いておくと「性能は若干こちらの方がいいが、やはり S.M.A.R.T. 対応ではなかった」。S.M.A.R.T. 対応の有無など気にしない!という方には、うってつけのケースだと思います。
何が気に入ったといって、この機能的で実直そうな外観に惹かれたというのが大きいです。
これが全パーツ。ネジ類は必要な分の倍はあります。これなら万一床に落っことしたり隙間に転がり落ちて取り出せなくなっても安心ですね(え?)。
なお、基板の上にある薄い青紫の物体は、再剥離可能な「熱伝導シート」なるもの。SSDの上に貼り付けることで、ヒートシンクの代わりにもなり、アルミ製のケース自体に接触することで熱を分散させる役割があります。
しかし、各部品の寸法がギリギリで作られているのと、標準添付の熱伝導シートが分厚いため、スコッとは入りませんでした。熱伝導シートを左右へ引き延ばしつつ、少しずつケースへ押し込んでいく感じで、何とかケース内へ収めることができました。
ケーブルは、USB-C to USB-A が基本であり、相手方が USB-C 端子であれば、アダプタを付けて対応するスタイルですが、表面が編み込みなのと合わせて、珍しいといえば珍しい。単純に2本(C to A と C to C)ケーブルを添付する方がラクでしょうに。
そしておそらく、ケーブル自体は USB 3.0 の性能で作られているはずで、USB 3.1 Gen.2 の性能をしっかり出したければ、専用のケーブルを買い足した方がよいかもしれません(知らんけど😅)。
では、ベンチマークの結果です。
先代の性能を、特にランダムアクセス時に大きく上回っている感じです。最初に試したケース(TREBLEET製)と比べても、トータルで互角。ちょっとランダムアクセスが弱いかなという印象。だったら、密閉状態になるTREBLEET製よりも、FIDECO製の方を選びたくなります。
基本的に、この 2TB SSD は「データ保管庫」なので、始終読み書きが発生するシビアな場所ではありません。とはいえ、そうでなくても発熱量の大きい M.2 PCIe NVMe タイプの SSD ですから、S.M.A.R.T. 機能で状態をチェックしたいのも人情というものです。
今月はこれで打ち止めにしますが、来月以降、商品名や説明に「S.M.A.R.T.対応」と明記してあったり、レビュー記事などからその旨が判るケースを試してみます。