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motokids
ビモーは頭髪になる夢を見るか |(2 )異端の集団、最後の2人
その穴の中は適度に暗く、過ごしやすい。
だが外は過酷だ。
彼らは穴の中で、息をひそめる日々を送っている。
これはそんな彼らのしかして壮大な、ジュブナイルかつサーガでクロニクル的ななにか。レジェンドすなわちミスティックかのようなあれ。群像劇になる予定は未定の小話。
異端の集団
「今日も明るくていい天気だな」
「ほんとに。風が気持ちいいよ」
「お! あれ見てみろよ珍しい。一人で飛び出してる奴がいるぞ」
「あ~~。今晩にでも始末されちまうんじゃないか」
「可哀そうだが、、生まれる場所が悪かったってもんだな」
「そこへいくと、俺たちは運がよかったよほんとに」
「全くだ。外へ出ても安心な場所があっただなんてな」
「さ、じゃあ今日もひと働きしますか。中までごみが入らないように頑張ろう!」
「あ、ちょっとお前ら、今日は2人で中の整備たのむわ」
「「うーっすっ」」
最後の2人
「ふー、やれやれ遅くなっちまった。。あれ、みんな、、、どこ行ったんだ???」
「おかしいな、誰もいない。。
まさか!ひょっとしてあの時の音・・」
「おい何だよ、あの時って」
「ちょっと前だ。聞こえなかったか?変な音がしてたんだよ。なんていうかこう、、ジョッキン、ジョッキンっていうような。。」
「それって、、」
「ああ、、みんな、やられちまったんだ。なんてこった。ここは安全だと思ってたのに!」
「なんてこった。。俺たちはいったい、、どうしたらいいんだ。。。」
・・・
「まじかーあんなボサボサに鼻から出てる人はじめて見たわ」
「ほんまに。まあ明日はなんか、家族で集まるとか言うてたから、さすがに誰か突っ込んでくれるんちゃう?そしたら切るやろ」
・・・