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一番星ただ希望を漂わせ

 拝啓 Y

 一番星に、あなたを笑わそうとした人はいるの?と訊いてみる。一番星は黙って根拠もなく愛が叶うっぽい希望を漂わせているだけ。
 あなたが眠れない程考えて動いてしているとき、どんなものがあなたを笑わせたのか知りたい。
 わたしは希望を失くすと笑えなくなるけど、希望が失くなりそうでも笑うときは、あります。わたしは何で笑っている。

 わたしがわたしを笑わせるのは、わたしに希望を持たせるのは、一番難しい。出来たらきっとわたし以外の人も笑わせられる、と考え始めれば笑う。
 わたしよ、わたしを笑わせてみよう。
 きっとあなたも笑わせる。

 便箋に書いて封筒に入れたものは、75通。便箋は、あと一枚、封筒はあと25通分です。
 これらのものは、町で火葬になっても処分しないで下さい。100通終わったら、綴じて書いた和紙を本の形にして残す方法に代えます。わたしの今は、あなたの今ではなく、その逆も然りでずれているから。

明治4(辛未かのとひつじ)年と書いてあります

 令和4年1月22日付

 土曜日。午後5時まで暖かくて、午後7時過ぎてから急に寒くなった関東。空に3本雲。空を見る人周辺に居ず。 J




11.729光年彼方へ枯渇しても愛を湧かす

難しいです……。