夜記(よるき)(13)
これでも少しずつ良い結果を出している。わたしには実現したときの像がある。そのときに、君を置き去りには絶対にしない。桜が咲くとき、君の上にも必ず桜が咲きます。
10月16日 月曜日 晴れ 洗濯物がふわふわ
わたしは自分を負かそうと試みて、本当に何度も負けてしまいますわね。
自分で自分を負かそうとして。本当にボロ負け。だけど乗り越えてこられたものの先に何があるか、少しずつ見えてくる。
そうすれば、負かそうとしても決して負けない。
*
あたたかいおひさまが乾かした洗濯物がいかにふわふわしててあったかいかを思い出したから、乾かした靴下をすぐに履いた。気持ちの良い足。
おひさまはあらゆる熱の中で最もふわふわよ。
きっとコックさんはおひさまくらい卵をふわふわにする方法を考えているよ。
ふわふわしてあったかいものは口に入れても外にあってもいいから、次の晴れの日には布団を干して。
やさしいお母さんがそばにいるくらいあったかいから。
*
自分でお布団を敷いて、兄弟たちが寝る準備をしている。
偉い!立派!とわたしは心の中で拍手。でも兄弟たちはいつか、寝床を自分で作るよりすごいことを自分でできるようになりたくなるでしょう。
君はどんな気持ちですか。
一番にやっておきたいことも、準備の準備の準備みたいな時間だと、とても苦しいとよく知っている君。
十三日目。終わり。
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難しいです……。