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片思いの中を歩く

 今晩はカチリカチリ、小さなあられ、氷の粒が上から落ちて来ているのを見ながら、道を足早に歩いたときがありました。

 あられにポツポツ降られながら歩くと、実らぬ想いに耐えながら前に進む人を簡単に表せるようで喜んでしまう。

 肌に当たると痛そうで、小さくて冷たくて、硬いのが、誰かの顔の表情一つでちくちくする真新しい心持ちに近いから。

 ちくちくしそうなのに、綺麗なものにたくさん当たって嬉しくて、白くて砂糖みたいに甘そうで、わたしはあられが好きでした。

 実らぬ想いでも胸に抱えられるときは、あられに似て綺麗です。霰。
 雨雲に、散ると書いて、霰。あられです。

 令和4年1月17日付

 11.729光年彼方へ枯渇しても愛を湧かす

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難しいです……。