原寸大の旅
拝啓
絵描き(画家)の従兄から、絵が届きました。
どこに飾るのが良いかとおもって
玄関に飾ってみたり
机のところの壁に飾ってみたり
して、机のところに決めました。
(写真を貼ってみました。どうでしょう)
(封筒に入れられなくなるので、次の写真は横向きなのに縦に貼ってあります。縦に撮ればよかったです)
どうですか、このたたずまい。
写真よりずっと繊細な淡い色の重なり連なり。
何回も重ねられて強くやわらかくなった線で、メッセージには
と書いてありました。
原寸大という、この絵描き(画家)らしい言い方が気に入っています。等身大ではなく、原寸大と言っています。
原寸大のほうがわたしには、実際の自分の大きさだけではなくて、世界の中の自分の実寸のようなニュアンスを感じるからです。
A4サイズに縮めて自分の世界を描いたでしょうか。
本当の大きさはA4サイズではないのに、夜の静かな町が額の中に入っています。
わたしは実際より大きくなったり小さくなったりすると叶わなくなる何かを知っているから、最近は原寸大が出来るようになってきましたよ。
手描きの、魂のある絵描きさんの絵が部屋にあるって、なんでこんなに誇らしいんでしょう。
丹精込めて夜の小さな街灯が、絵の中で、わたしを照らしてくれると思います。
たとえば、わたしの心は行き詰まりがちだけど、壁に絵を飾ったあと、そういえば、こどものときにしてみたかったけどしてなかったこと、まだある。
たとえば、だれもいないところで上を見て大声で歌ってみたかったんだから、まずだれもいないところ探ししようと思いはじめました。
絵がそうさせるところもあるのだと思います。
また少し、何か残してゆけそうな気がします。 草々不尽
令和4年2月22日 火曜日
Y.J ○あ
猫の日。猫の絵を飾った。
11.729光年彼方へ枯渇しても愛を湧かす
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難しいです……。