子宮内膜症のこと
今日は私の持病についてお話します。
以前にも記載したことがあるのですが、
私は子宮内膜症の一種であるチョコレート嚢胞という婦人科系疾患があります。
発覚したのは、一人目の子を妊娠する前のことです。
生理不順を理由に妊娠を疑い、産婦人科を受診した時
人生ではじめて内診を行ったことで発覚しました。
このチョコレート嚢胞というのは、
本来なら生理が来た時に体外に排出される血液などが
何故か卵巣に溜まってしまい、
ドロドロとした塊がチョコレートのようであることから
この名がついているようです。
私のようにたまたまわかる方もいるようですが、
この病気には生理痛が重いという特徴があるようです。
学生の頃は、生理初日や2日目は生理痛が辛く、
保健室で休んだり、早退することもありましたが
社会人になってからそこまでの痛みを感じることがなかったため、
自覚は一切ないままでした。
医師曰く、生理痛って本来ないのが普通で、
生理痛がある時点で身体の巡りが悪い証拠。
ましてや生理痛に効く薬を飲んでいるようなら、
その時点で生理痛は重いと思った方がいいそうです。
生理が始まってから、生理痛は常備薬だった私にとっては
目からうろこでした。
たまたまでしたが、見つかってよかったなと思いました。
発覚した時点で私の嚢胞は7cm程とBIGサイズでした。
医師からMRIで悪性腫瘍の有無を確認したほうがいいと言われ、
総合病院へかかりました。
発覚当時の年齢は29歳。
妊活を始めた当初のことだったので、ものすごく不安に感じたことを覚えています。
夫に報告するのも勇気がいるものでしたし、
結果が出るまでの1か月間、気が気じゃありませんでした。
結果的にはサイズは大きかったものの、腫瘍はありませんでした。
医師からは、
生理痛が辛いわけではなく、妊娠を希望しているなら、服薬はできない。
摘出するのも現時点では薦められない。
早期の妊娠を目指して半年ほど妊活を続けてみてから判断したほうがいい。
と言われました。
指示に従い、経過観察をすることにしたのですが、
その判断は正しかったです。
受診の2か月後に
第一子の妊娠が発覚したのです。
妊娠できた。
その事実が、私をとても安心させました。
子宮内膜症でも妊娠できるんだと、
とても安心したことを覚えています。
発覚から4か月後に
既に記事にしているとおり死産することとなった時、
私にこの持病があったからではないかと
自責する日々でした。
医師からは、一切関係ないと言われたのですが
死産の原因が分からなかったため
何かを理由付けしたかったのです。
死産から2.3ヶ月後。
どうしても子どもを授かりたいという気持ちがまた芽生えた時、
まず先に行ったことは子宮内膜症の改善です。
この持病がある限り、一人目の妊娠は奇跡だったのかもしれない。
もう授かることはできないかもしれない。
という思いが強くあり、不安を感じていたからです。
夫も子どもを授かることを望んでくれていましたので
夫婦の希望を叶えるために、出来ることをしようと
子宮内膜症の改善にむけ、対策をはじめました。
行ったことは、
①温活
②鍼灸治療
の2つです。
①の温活ですが、
もともと体温が低く、末端冷え性だったのですが、
チョコレート嚢胞は血の巡りが悪いことも原因の一つだと
医師から言われたことを受け、
日々できることから実施しました。
具体的に行ったことの例を挙げます。
・基礎体温をつける
・湯船につかる
・白湯をのむ
・生理用ナプキンは布ナプキンにかえる
・毛糸パンツと綿の靴下をはく
・漢方薬を飲む
・インナーマッスルを鍛える
・根菜をたくさん食べる
日常に少し変化を加えるだけだったので、
継続することはそれほど難しくなかったです。
季節が秋から冬にかけてだったのも
はじめる良いタイミングだったかもしれません。
そしてもう一つが、鍼灸治療です。
偶然にも住んでいた地域に妊活治療をメインで行っている鍼灸院があり
子宮内膜症の治療も行っているようだったので通院を始めました。
死産したことや子宮内膜症があることも伝えたうえで
摂るべき食材、やめておくべき食材、
妊活のタイミングなど
私に合ったアドバイスをたくさんしていただきました。
また、甲状腺にも違和感があることを教えてもらい、
専門医へかかってみると、橋本病であることがわかりました。
気にするほどのことではないと言われましたが、
妊活を考えているなら、ヒ素を含む昆布は摂取しないよう薦められました。
鍼灸治療は保険対象外でしたが、
死産と向き合い、また授かるためにも
体質改善することが一番の近道だと考え
金銭面は気にせず、週1回は継続して通いました。
温活と通院をはじめて、
食べるものにも気を付けて過ごし2ヶ月が経ったとき、
この9月に産まれた第2子の妊娠が発覚しました。
これほど早く授かることができるとは思ってもいませんでしたが、
チョコレート嚢胞があっても、妊娠できることがわかり
本当に奇跡だと思いましたし、心から安堵しました。
絶対に授かれるというものでないことは勿論分かっています。
また、死産の原因はいまだになんだったのかわかりませんが、
自分の身体と向き合い、また授かりたいという意思に素直に従い
できることを始めた結果が、第2子の妊娠に繋がったような気がしています。
無事に出産できた今、この選択をしていてよかったなと
心から思っています。
第二子出産後の一か月健診で
チョコレート嚢胞の状態を確認してもらいましたが
サイズは6cmになっていました。
妊娠中は生理が止まるため、少し小さくなったようです。
経過観察ということで、今後も半年に一度受診がいるそうです。
注意しながら状況を見ていきたいと思います。
現時点では
出来れば、また授かれたらという気持ちでいるので、
経過が良好であれば摘出や服薬はしない予定です。
温活は継続しながら、
状況が悪化しないように
出来ることをしていこうと思います。
妊娠や生理不順でもない限り、
産婦人科にかかることってないと思うんです。
生理痛が重いかどうかなんて、
人と比べられることじゃないからわからないし。
こういう話は家族や友達ともしないことが多いと思うんです。
産婦人科に足を踏み入れるのも
なんとなくハードルが高く感じますしね。
でも、結婚して妊娠を考えだしたときに発覚するのって
なかなかの衝撃を受けるんです。
たまたま腫瘍がなかっただけで、
リスクがあるのは変わらないですからね。
婦人科系の病気は30代以降急激に罹患者が増加するとも聞きますし、
学生の頃からもう少しその事実を知れる機会があるといいのになぁと
当事者になって思います。
少しずつでも未来が変わっていくことを切に願います。
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