第2子妊娠中の不安と変化
第1子の死産によりうつ状態となり、病気休暇をもらっていたとき、
第2子の妊娠が発覚しました。
以前にも記載しましたが、
第2子の妊娠が発覚した時、
嬉しさはあまり抱かなかったのが正直なところです。
子宮内膜症でも妊娠できたという【安堵】と
また同じことが起きたらどうしようという【不安】
この2つの気持ちを同時に感じたことを今でも覚えています。
そして、不安な気持ちは、
9月9日に出産するまで
ずっとずっと持ち続けながら過ごしました。
不育症の検査を受けて、服薬を始めていましたが、
薬を飲んでいるから100%大丈夫な保証はないですし、
自分の身体への不信感というか、
何が起きてもおかしくはないよねという気持ちでずっといました。
ポジティブになれたらとも思っていましたが、
何か起きた時、少しでもショックを和らげるために
予防線を張らずにはいられなかったです。
安定期に入るまで鍼灸院での治療を続けていたのですが、
赤ちゃんの性別はどっちだろうね?とか
お洋服選んだりこれから楽しみがいっぱいだねとか、
ポジティブな言葉をかけられる度、
後ろ向きにならないようにしてくれているんだなというありがたい気持ちと
未来のことを考えるなんて無理無理という気持ちと
未来を考えられない母親でごめんねという気持ちと、
いろんな感情で心がいっぱいで、ずっともやもやしていた気がします。
誰もこの気持ちをわかるはずもないでしょうから、
夫を含めて誰にも言えずにいました。
それもまた、しんどかったなあ。
不育症の専門医からは、
自律神経と血流は密接に関係しているから、
とにかくネガティブなことを考えないようにと言われていたので、
あまり妊娠している意識をもたないようにしていました。
考えはじめちゃうと、マイナスな方向に考えていきやすかったので。
不安な気持ちを少しでも解消できるようにと、
エンジェルサウンズという自宅で心拍を聞くことのできる機械を購入して
朝と夜、毎日聞くのを日課にしていました。
8,000円くらいしましたが、この値段で安心感を得られるのなら
安いくらいでした。本当に買ってよかったと思っています。
とくに胎動が感じられるようになるまでは、
心音を聞くことでダイレクトに命を感じられるのですごくよかったです。
夫と一緒に聞くことができるのもすごくよかったなと思います。
妊娠したことの報告は、
家族や友人の誰にも基本的にしていませんでした。
死産の辛さのなかには、そうなったことを
妊娠を知っていた人に伝えなければならないこともありました。
誰のせいでもないことで周囲の人を悲しませたり、
なんて言っていいか分かんないだろうなと思いながら
残酷な報告をしなければならないことが
私にとってはとてもとてもしんどくて辛いことでした。
それでも、私の母は気づいていたようで、12週頃には伝えました。
父には安定期に入って、少しお腹が目立つようになってから伝えました。
義父母には会う機会がなかったこともあり、
7ヶ月頃に会った時お腹のふくらみで気づかれました。
姉妹や友人には、
会う機会がありお腹のふくらみで気づかれる状態になってからの報告でした。臨月になっていたと思います。
あまり体重が増えなかったこともあり、
8ヶ月・9ヶ月頃にようやく伝えたケースが殆どです。
前回のことがあるので遅い報告でも誰も咎めることなく、
本当に良かった、と言ってくれることが多くて救われました。
職場の人には、仕事で関わる最低限の人にだけ伝えていました。
食事も人が集まる場所では摂らないようにしていましたし、
通路もあまり使用しないところをあえて通り、
お腹が目立つ前からゆったりとした服装を選ぶようにして出勤していました。
体型の指摘はしづらいこともあってか、
8ヶ月近くになり本格的にお腹が大きくなるまでは
誰からも聞かれなかったのは救いでした。
また、2人目を出産する病院は総合病院にしました。
1人目でかかっていたのは個人病院でしたが、
毎回担当医が変わることへの不安と、
産院に行く度、死産した時のことを思い出してしまい、
夫や母からも薦められたことを受けての転院でした。
希望していた総合病院に電話した時
疾患があるなど紹介状がないと転院は受け入れられないと言われました。
つまり、一度死産しただけでは転院できなかったのです。
死産の原因が不明なままだったこともあるようでした。
その後、何故転院したいのかを伝えるうえで
不育症により服薬していることを説明すると
それならば受け入れ可能と言っていただけました。
不育症の検査をしていなければ、転院できていなかったことを思うと
検査を受ける選択をしたのは間違いじゃなかったなと思いました。
かかっていた不育症専門医に紹介状を書いてもらい、
どうにか無事に転院することができました。
転院先は、出産するまで担当医が決まっていて平日のみ。
受診日は制限されるものの、安心感は格別でした。
また、周産期医療センターの役割も担っており、
NICUが併設されていることも安心できる材料でした。
加えて、基本的に公費負担の範囲での診察で、
病院代がかさまなかったのも結果的に良かったなと思っています。
1人目と2人目で、気持ち的にも行動面でも大きな変化がありました。
1人目の時のように、手放しで喜び幸せに浸ってばかりもいられなかったのが正直なところです。
無事に生まれてきてくれた今、
妊娠中も不安ばかりだったことや
いつ亡くなってもおかしくないという気持ちで過ごしてきてしまったことに
申し訳なさや後悔もありますが、
それは結果論でしかないことを自分でも分かっています。
きっと、また授かれた時も同様に
不安な気持ちをかかえて妊娠期間を過ごすことになるんだと思います。
死産の恐ろしさはそういうところにもあるんだなと
子育てをさせてもらっている今、感じています。
そして改めて、妊娠も出産も奇跡の連続なのだなと。
当たり前なんてこと断じてないんだと、そう感じています。
色んな感情を抱かせてくれた2人の我が子に
ありがとうの気持ちでいっぱいです。
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