産後休暇と仕事復帰への不安②
※前回記事の続きになりますので、①からご覧ください。
死産後、産後休暇をもらい復職について考える長い時間をもらいました。
結果的に4か月休職した後復職したのですが、
復職することを決められた最大の理由は
また妊娠できたから です。
休職して3か月半を過ぎたころ、
生理が来ないことから検査薬を使用してみると
陽性反応が出たのです。
正直妊娠が分かったときはうれしさよりも安堵という感じでした。
というのも、一人目の子を妊娠する前に
婦人科系の持病があることが分かりました。
子宮内膜症の1種である、チョコレート嚢胞というものです。
その持病は一般的に妊娠しづらいと言われており、
第1子を授かったのも奇跡だなと自分の中で感じていたからです。
なので、死産という結果になったことで
子を亡くしたことへの辛さ、しんどさはもちろんありましたが、
もう授かることはできないかもしれないという不安も
とてもとても大きいものでした。
妊娠できた、という事実にとても救われたのです。
休職期間中に不眠などの体調の崩れがあり
精神科に通っていたのですが、
発覚してから、快調に向かいだしたのも事実です。
妊娠が分かった当初は
復職した場合、また何かあっては、自分を一生責め続けるだろうと思い、
このまま辞めようという考えしかありませんでした。
会社にとっても、妊娠経過が良好だったとしても
すぐに産休・育休に入る職員は迷惑だと思ったからです。
休職している身なのに妊娠したことも、
第3者からしたら、嬉しいことではないかもしれないと思うと
報告することも嫌だなと思っていました。
何よりも、多忙な職場に妊娠した身で戻ることに
不安を感じていました。
その思いをそのまま夫に伝えたところ、
不安に思う気持ちもとてもよくわかる。
だから、私が思うようにしたらいい。
けど、仕事自体が嫌いだったり人間関係で困ってるわけじゃないなら
仕事を辞めることは本当にいい判断なの?
忙しいのなら課を異動することや不安に思っていることを
一度上司に相談してみてから判断してもいいんじゃない?
そんな風に言われました。
いつも私の判断を尊重してくれる夫なので、
このアドバイスには驚きました。
私の頭には相談してみることなど全くなかったからです。
夫の意見を聞いて、
自分勝手だと分かっていましたが、
一度相談したうえで考えをだしても遅くないなと
思えるようになり、
夫と相談内容を練り、
所属長と1対1で話す時間を設けてもらうことにしました。
伝えた内容は、以下の4つです。
・長期間休職したことへの謝罪と感謝
・現状の体調と妊娠していることの報告
・仕事復帰への不安
・職場異動の希望
妊娠の報告をした時には、驚いているようでしたが、
予想外に喜んでくださって、その対応が嬉しかったです。
また、意思があるなら一度復帰してみて、
やっぱり体調的に厳しいというようならその時点で
退職を決断してもいいのではないかと言ってくれました。
ただし、仕事の内容上身体をつかうこともあるので、
復帰をするのであれば、同じ課の職員には
妊娠していることを伝えておいた方がいいと思う。
言いたくない気持ちは分かるが、
伝えておくことで配慮できることも沢山あると思う。
とも言われました。
さらには、
人事異動については所属長に決定権はないので
断言することはできないが、その意思は人事課長に伝えておくこと
私が希望するなら、人事課長に直接話す機会を作ることもできること
を打診してくれました。
直接話をして、
不安も全部伝えたうえで
私に寄り添ったアドバイスや助言をくれたことが
とてもありがたく、うれしかったです。
安定期にも入っていない状況で
職場に報告することは本当に気が引けましたが、
仕事柄、所属長の意見も一理あるなと思えたので
報告したうえで復帰させてもらうことにしました。
職場からしたら、気を遣わなければならない面倒な職員だったと思います。
ですが、復帰することを決めて職場に挨拶に行ったとき、
表上だけだったかもしれませんが、
喜んでくださったのがとてもありがたかったです。
また、変に配慮されすぎることもなく、
休職前と変わらず接してくださったのが本当に嬉しかったです。
復帰の前には、電話ではありましたが人事課長にも
不安なことや心配なことを聞いていただきました。
直接話ができ、真摯にむきあってくれたことが嬉しかったですし、
復帰したらまた全力で頑張ろうと思えました。
復帰後も人事課長が直接様子を見に来てくれたり、
声をかけてくれました。
妊娠していたことを知らなかった他の課の職員から
長期休暇をもらっていたことを心配されましたが、
理由まで聞いてくる人はいなかったのにも救われました。
自分の口から説明していたら、職場であってもきっと泣いていたと思います。
職場に恵まれたのかもしれませんが、
早急に退職という判断をしなくて本当に良かったなと思います。
結果的に年度末に他課へ異動となり、
産休に入るまでの期間は
管理職に女性がいて、
事務仕事中心の職場で働くこととなりました。
今回のことがあるまで、
所属長や人事課長とはあまり話す機会のなかったですが
一職員の意見をしっかり聞いてもらえたことが嬉しかったですし、
信頼感が強くなりました。
流産・死産って経験者が少ない分、
体験した人にしかわからない痛みだからこそ、
配慮もされやすいのかなと個人的には感じました。
復職に悩んでいる方は
一度職場の方と不安なことや心配なことを
伝えてみてからでも遅くないのではないかと思います。
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