太陽に向くけど、実は暑いのが苦手!?明るく元気な夏の花には、やさしい風と涼しさを。〜ヒマワリのお手入れのコツ〜
夏の花の代表と言えば、「ヒマワリ」と答える人は多いのではないでしょうか。ヒマワリ(向日葵)は、その名のとおり、まるで太陽のようで、1輪あるだけで部屋がパッと明るくなるうえに、見ているだけで元気を与えてくれる花。そんな夏に欠かせないヒマワリについて、今回は長く楽しむコツも合わせてご紹介いたします。
ヒマワリ(向日葵)の歴史は古く、紀元前1500年ごろから栽培されていました。原産地は北アメリカで、当時の先住民は種を食用や医療用、染料など様々なことに使用したとされています。16世紀ごろにスペインをはじめとするヨーロッパ各地へ広まり、やがてロシアや中国へ伝わりました。
日本に伝来したのは1660年代。「丈菊(じょうぎく)」や「天蓋花(てんがいか)」などと呼ばれていましたが、太陽の位置に合わせてつぼみの向きが変わることから、後に「日廻(まわ)り」に変化したそう。漢字の「向日葵」はもともと中国語で、アオイ(葵)科の花が日光のほうを向いて咲くことに由来しているようです。英語でも太陽にちなんで「sunflower(サンフラワー)」と言います。
+hanaの定期便でも6月になるとヒマワリのお届けが増えますが、キク科の一年草で、基本的には7~9月が開花期。父の日に贈る花としても親しまれているので、早ければ4、5月から店頭に並び始めます。
キク科なので「舌状花(ぜつじょうか)」と呼ばれる周囲の花びらと「管状花(かんじょうか)」と呼ばれる中心部からなり、開花後は管状花が変化して種(たね)を作ります。
品種は約100種類以上もあり、改良によってどんどん新しい品種が増加。一般的な一重(ひとえ)咲きのほかにも、たくさんの花びらがついた八重(やえ)咲き、その中間の半八重(はんやえ)咲きがあり、1輪だけ花を咲かせるタイプと花をたくさん咲かせるタイプなど様々なものがあります。大輪のイメージが強いヒマワリですが、+hanaの定期便では、専用箱に入る「ミニ」と呼ばれる花径が小さめの品種をお届けしています。
印象派の画家・ゴッホの代表作に『ひまわり』がありますが、実は、かたちも咲き方も様々なたくさんの種類のひまわりが描かれているのをご存知ですか?次に作品を見る時には、ぜひ品種の多様性も注目してみてくださいね。
また、「東京オリンピック2020」では、宮城県産のヒマワリがメダリストに贈られるビクトリーブーケに採用され、セレモニーを彩りました。当時は+hanaでもビクトリーブーケと同じ花をお届けし、皆さんに楽しんでいただのも、いい思い出です。
ヒマワリは比較的水を吸い上げる力も強く、切り花の中でも長持ちしやすい花。以下でご紹介するお手入れ方法で、より長く元気なヒマワリをお楽しみいただけると嬉しく思います。
ヒマワリを長く楽しむポイント
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★余分な葉は取り除きましょう。
水を吸い上げやすく、花に水が行き渡りやすくなります。
★生け水は「浅水」で。
ヒマワリの茎は細かな毛で覆われているので、水に浸かりすぎると雑菌が繁殖して腐る原因になってしまいます。
★直射日光を避ける。
太陽のイメージがあるヒマワリですが、暑すぎるのは苦手。涼しく風通しの良いお部屋に置きましょう。ただし、エアコンの風が直接当たらないようご注意を。
★付属の切花栄養剤を活用する。
バクテリアの繁殖を抑えて花に栄養を届けやすくしてくれるため、付属の切花栄養剤の使用をおすすめします。
★毎日の水替えを心がけましょう。
水切れを防いで、清潔に保ちましょう。水を替える際には、茎の先を数cm切り戻してあげるのがポイントです。
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ヒマワリは、ビタミンカラーで夏の主役。最初は涼しげなガラスの花瓶にさっといけると魅力が引き立ちます。茎だけが傷んできたら、思い切って短くカットしてみましょう。短くなったら、コップや空き瓶などに飾ってもかわいいのでおすすめですよ。
暑くて元気が出ない季節にも、ヒマワリで少しでもお部屋と心を明るくできるといいですね。
公式サイト https://tasuhana.com/