その水を、味方につけるか、敵にするか。 〜花を楽しむお手入れのコツ 【ベストな水の量 編】〜
花を飾って長く楽しむために、先日は「水かえ」についてご紹介しました。その際さらに、花の種類によって水の量を変えることで、花持ちはさらに良くなります。今日はそのちょっとした心がけとポイントをご紹介いたします。
意外と知られていないのが、切花にとって必要な「水の量」です。
水あげ時には水圧を利用して水をあげるため、生ける時もたっぷり水がいると思われるかもしれませんが、ほとんどのお花は一度しっかり水があがれば、飾る時の生け水は少なめの「浅水」で十分なのです。
ただし、花の種類によって、少し水の量を変えると、さらにベスト。
例えば
★カラーのように茎の中がスポンジ状の花
★ガーベラのように茎の表面に細かい毛が生えている花
↓↓
バクテリアが繁殖しやすいので、「浅水」
★バラ、アジサイなど茎がしっかりしている花
↓↓
よく水を吸うので、多めの「深水」
という具合に、ほとんどのものが
茎が柔らかいものは浅水、硬くてしっかりしているものは深水
と覚えておくといいかもしれません。
また、花を切るときには切り口を斜めにカットするのが一般的です。
これは花の断面を広くし、水をたっぷりと吸い上げやすくするため。
ただし、茎の柔らかいものは断面積が増えると腐りやすくなるうえに、カットする際に押しつぶれたり裂けやすくなったりするので、まっすぐにカットするほうが良いでしょう。
花にもそれぞれ、個性があります。それぞれの個性を楽しむのも、花の魅力のひとつです。手元にやってきた花の種類によって、生ける時の水の量もちょっと気にしてみてあげてくださいね。
水については、もうひとつ「水の質」にもポイントがありますので、次回ご紹介いたします。
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+hana ネネ(プロフィール)
『あなたの楽しみは花のために、花の魅力はあなたのために』をコンセプトとし、季節に合わせた素敵な花を、手ごろな価格でご自宅のポストにお届けするサステナブルな花の定期便「+hana(タスハナ)」の、立ち上げメンバー。元大手生花店で、店長を経験。皆さまのお困りごとが解決できればと、花のメンテや飾り方など、花についてのいろいろな知識をお伝えします。
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